第二話 心優しき保護団員、ドライ
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少年は立ち上がった。
「リザードン…ごめんな!本当はお前だってバトルしたいのに…俺は…お前のことが見えてなかった…だから…帰ろう、リザードン。」
「……。」
その言葉を聞いてリザードンの動きが止まった。
「戻ってくれ、リザードン。」
素直にリザードンはボールに戻るのだった。
「フウ…。」
「…ごめんなさい、そしてありがとう。…君の名前は?」
「人に名前を聞くんだったらそっちが名乗るのは先。」
兄がいない前ではクールなツヴァイ。
その雰囲気に気圧されつつ、自己紹介した。
「あっ、俺はジトリン…カナズミシティ出身の中学二年生…。」
「君も中学二年生…!?」
「じゃあ君も中学二年生…?」
「…ああ、僕はポケモン保護団員のツヴァイ、中学二年生だ。」
「すごいなぁ…中学生で保護団員なんて…。」
「フン、君だって中学生でコンテストのマスターランク。羨ましいもんだ。」
「……。」
「僕は兄さんを手助けに行ってくるから。フローゼル、よく頑張ったありがとう。」
フローゼルをボールに戻し、兄を追いかけて行った。
リザードンの少年はその姿をずっと見ていた。
「そういえば超音波がしない…兄さんがなんとかしてくれたんだ…。」
しばらく進んでみると暗い倉庫のような場所だった。
「兄さん!」
兄のもとにかけつけるとルカリオとシャワーズとネンドールが若い男二人と若い女一人と交戦していた。
「お仲間が来たようだな。」
「兄さん!」
「こいつらがポケモンの誘拐犯なんだ。スリーパーの催眠をコンテスト会場全体にかけてクロバットの超音波の威力を増大させてエレキブルでこの会場に超音波を電流で流していたんだ。」
「こいつらが…。」
「全くガキが俺達の邪魔をするなんて。」
「でも私のスリーパーちゃんの催眠にかかっちゃえばポケモンの誘拐なんて簡単なことだけどね。」
「誘拐…どう関係しているの!?」
「あの超音波と催眠でポケモンを操って誘拐していたんだ。だけどまだ時間的に効力がないからポケモン達が混乱したんだ。」
「なんてひどいことを!」
怒りの感情をぶつけるツヴァイを三人は笑った。
「ガキがヒーロー気取りで。エレキブル、十万ボルト!」
「痛い目みるわよ?スリーパー、サイケ光線!」
「クロバット、どくどくの牙!」
三人が再びポケモンに指示を出した。
「僕も火加勢する!」
「いや、ここは僕のバトルだ、ツヴァイは下がってて。」
「でも…。」
「そうだそうだ、ガキが三匹同時に指示なんかできるのか!?」
「シ
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