第二話 心優しき保護団員、ドライ
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、今でも超音波が続いている。
「リザードン…。」
そんなリザードンを辛そうに見つめるツヴァイ。
ゆっくり…ゆっくりとリザードンに近づいた。
「大丈夫だよ…大丈夫だから…。」
優しく話しかけるが、リザードンはツヴァイに向けて火炎放射を撃ってくる。
「ツヴァイ!」
危ない…とドライは叫んだ。
「フロオオオオ!」
ハイドロポンプで火炎放射を相殺した。
「何やってるんだ、危ないだろ!自分の身を守れない奴にポケモンが守れるか!」
「ごめんなさい…兄さん。」
ドライはこういう時には厳しい。
温厚な性格をしているが何かを傷つける行為や自分の危険を顧みない行為は絶対に許さない。
フローゼルがアクアジェットでリザードンにもう一撃を浴びせて交戦した。
「…。」
さっきのリザードンのコーディネーターを待つばかりだ。
「フローゼル…。」
炎と水の応酬だ。
「…リザードン!」
「ハッ…これは…。」
カタカタとドライのシャワーズとプテラのボール震えていた。
ルカリオとリオルは波導で仲間に危機を知らせたりする習性がある。
「サナ、サーナ。」
心配そうにサーナイトがツヴァイに寄ってきた。
「サーナイト…?」
サーナイトも感情をキャッチする能力を持っている。
「…ルカリオに何かあったのかもしれない。僕は行ってくるから気をつけるんだよ。」
「うん。」
ドライはルカリオが向かって行った方向に急いだ。
「リザードン!」
それと入れ替わるようにリザードンの持ち主が現れた。
「戻るんだ、リザードン。」
ボールを戻そうとしたが炎を阻まれてしまう。
「リザードン……やっぱり…無理なんだ…。」
「無理…?なんだそんなこと言うんだよ!お前は努力してこのコンテストに出場したんじゃないのか!?」
「……ほんとはコンテストが嫌いなんだ。」
「!?」
コンテストが嫌い…最初何を言っているのかわからなかった。
だったら何故、コンテストに。
「本当はバトルが好きなんだ…俺も…リザードンも…。だけど親はコンテスト極めろって言うんだ…。ほんとは…ほんとはバトルがしたいんだ…。」
「………。そんなこと、言い訳にならない。」
冷徹に少年に言い放った。
「バトルもコンテストも関係ない。自分のポケモンに責任を持たない奴は…兄さんの言った通りトレーナーなんかになるな…。けど、リザードンの主人はお前しかいない…お前しか、助けられないんだよ。」
フローゼルとリザードンは永遠と戦い続けていた。
「……。」
「…よく考えろ。」
体を震わせ
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