第二話 心優しき保護団員、ドライ
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暴れだしたポケモン達が次々とコンテスト会場を破壊していく。
会場内は瞬く間に阿鼻叫喚だ。
「グルルル…ウオオオオッ!」
なんとルカリオまで暴れだしてしまった。
「ルカリオ!止めるんだッ!」
主人の言葉も届かず波導弾で辺りを破壊しつくす。
「兄さん…。」
このままだと…と心配そうに兄を見た。
「戻れ、ルカリオ…。」
ボールにルカリオを戻すドライ。
「くっ…。」
「耳が痛い。」
あまりの深い音に二人は思わず耳を抑えた。
「これはポケモンが出せる音じゃない。けど、間違いなく超音波…一体どうなっているんだ…。」
二人は音に苦しみながらも辺りを見渡すが逃げ惑う人々で全く情報がつかめない。
「サーナイトの神秘の守りを使えばいいけど、出した瞬間、混乱したら…。」
「僕のネンドールも神秘の守りが…。」
出した瞬間、混乱でもすれば同じことだ。
「……どうすれば…。」
そう悩んでいるとカタカタとボールが揺れた。
サーナイトだ。
「サー…ナイト…。」
私を信じて…と言うように。
「…わかった、僕は君を信じる。いけ、サーナイト。」
サーナイトをボールから出した。
「ッ、ツヴァイ…。」
「…神秘の守りだ、サーナイト。」
指示を聞いてくれるだろうか…緊張しながら指示を出した。
───
パァッとサーナイトの周りは光に包まれた。
「神秘の守り、成功だ。」
それを見たドライはフッと笑った。
我が妹ながらやるな…と。
「よし、ネンドール!お前も神秘の守りだ!」
神秘の守りに包まれながらネンドールが現れた。
神秘の守りの範囲が広がった。
「まずはポケモン達の暴走を止めないとね。」
「うん。」
「もう一度出番だ、ルカリオ。」
神秘の守りに守られてルカリオが登場した。
「波導で音波の原因を探るんだ。」
その指示に黙ってうなづいて猛スピードで会場を駆け回って行った。
ジュンサー、及び警察は観客の避難誘導と暴れるポケモン達への防戦で対処はしきれてないようだった。
「僕達がなんとかするしかないね、ツヴァイ。」
「うん。」
二人は舞台に上がった。
ポケモンの持ち主であるコーディネーター達がポケモンの攻撃を受けて倒れていた。
「ポケモン保護団員です。大丈夫ですか?」
ドライが倒れているコーディネーターに駆け寄った。
「私はいいの…私の…ポケモンが…。」
「任せてください。僕達が止めます。」
「あっ、ツヴァイ!」
ツヴァイは飛び出していった。
「苦しいだろうね…ちょ
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