第百八十三話 第6次イゼルローン要塞攻防戦 前哨戦1
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体で“テレーゼ殿下万歳!帝国万歳の!”大歓声が上がり、更にテレーゼの今までの遣り取りは、何故か全館放送で(ケスラーの仕業です)要塞は元より駐留艦隊、直衛艦隊、護衛艦隊にまで流れて帝国軍将兵や臣民が感動し大歓声が上がった。
しかし、タンホイザーの艦橋の遮音力場で防音された提督席でキルヒアイスと敵が攻めてきて喜んでいたラインハルトは、馬鹿にした表情で放送を見ていた。
「態々放送を流して下らん茶番を見せるとは、エッシェンバッハ、シュトクハウゼン、ゼークトもそろいも揃って阿呆揃いだな、それにあの小娘も阿呆の極地だな、そう思わないかキルヒアイス」
「はぁ」
微妙な表情のキルヒアイスであった。
暫くすると、ロイエンタールの艦隊が妨害電波の発生源を突き止め除去したことで妨害電波が消え、オーディンへ非常事態の連絡が為され、事情知っているフリードリヒ四世、リヒテンラーデ侯、グリンメルスハウゼンなど以外の事情を知らない者達はテレーゼや共に向こうに居る娘達の安否を心配して大騒ぎになるのである。
また陛下もシュザンナに散々泣き叫ばれる事に成る。
軍ではエーレンベルク元帥が知っていながらも知らない振りで各家の親からの願いなどで、増援艦隊出撃の準備に入り、実際にケルトリング中将、シュタイエルマルク中将を含む4個艦隊60000隻も出撃させることになるが、この艦隊がイゼルローンヘ着く前に戦闘が終わり結局の所戦闘には間に合わずに単なる遠洋航海になってしまうのであるが、これ自体も今後の布石と成っていたのである。
同盟軍に対して帝国軍は艦隊をくり出し、1月いっぱいはイゼルローン回廊の同盟側出入り口付近の宙域で制宙権を確保するための小規模な戦闘が連続して行われていた。戦闘は50隻から3000隻ほどの単位で立方体に区切った数千の宙域を一つ一つ争奪する形で展開した。
ラインハルトも20回以上も出撃し、狩猟でも楽しむかのようにその手腕を遺憾なく発揮している。
またロイエンタール達も戦闘に参加し十分な戦果を上げている。
何故これほど和平への道が出来そうな時点で同盟軍の攻撃が始まったかであるが、同盟軍にしてみれば、先だって命からがら亡命してきたオッペンハイマー中将の情報でイゼルローン回廊に建設中のイゼルローンツヴァイが予想に反して数ヶ月程で完成するとの情報に驚愕したうえで、今回の捕虜交換時に情報収集艦により得た情報などから、今の状態ならば未稼働である事。
更に今回は確認出来なかったが即在のイゼルローン要塞には同盟の誇るアルテミスの首飾りソックリなブリガージンの首飾りが建設中であるとの情報ももたらされた以上、同盟軍としても難攻不落のイゼルローン要塞が全てに於いて難攻不落に成りかねない事もあり急遽攻略を進める事と成ったのであるとヴァ
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