空白期 第10話 「出会う少女達」
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ちは分かるけど暴力は良くないと思うよ!」
「シュテルもそのへんでやめよう。ね?」
私とフェイトちゃんが止めに入ったおかげか、シュテルちゃんに向けられていたショウくんの鋭い視線は和らぎ料理のほうへと戻った。ただいつも冷静な彼には珍しく、表情には感情が残ったまま。またからかわれでもしたら今度は爆発するかもしれない。
「ショウ、どうしたのですか。この程度のやりとりはいつものことでしょう?」
「いつも? 気が付いてないようだから言ってやるけどな。お前、会うたびに性格悪くなってるぞ……レヴィの相手するほうが楽かなって思うほどに」
レヴィについては知らないことが多いけど、凄く元気な子だということは分かる。前に一緒にいるところを見たときには、「ショウくん……振り回されてるなぁ」と思ったものだ。彼女の相手をするほうが楽と言うあたり……相当からかわれているのだろう。
「レヴィ?」
「ん……ショウの知り合いなのにはやては会ったことないの?」
「あんなフェイトちゃん、付き合い長くてもショウくんの知り合いを全員知ってへんよ。魔法関係については最近知ったばかりやし」
「それもそうだね」
「それでレヴィって子はどんな子なん?」
「えっと……凄く元気な子かな」
「見た目がフェイトちゃんそっくりだから会ったらびっくりするよ」
「さらに補足しますと、高町なのはのことはなにょは。フェイト・テスタロッサのことはへいとと呼びます」
まさかの補足説明に私とフェイトちゃんは驚きながらツッコんでしまった。一通りからかって落ち着いたかと思ったけど、このシュテルって子は油断ならない。ショウくんが疲れているときに相手をしたくないと言う気持ちが分かる気がする。
「ちなみにレヴィの他にもディアーチェという人物がいるのですが……八神はやて、あなたに瓜二つです」
「は、はぁ……」
「八神はやて、何やら反応が鈍いですね」
「ま、まあ……誰かのそっくりさんに会ったのは初めてやし、それがフェイトちゃんだけでなくわたしにもおるって言うのがなぁ。……そういやさっきからわたしのことは八神はやてって言うてるけど、はやてでええよ」
「お気遣いなく八神はやて」
「いやだからフルネームで呼ばんでええから」
「大丈夫ですよ八神はやて」
「……それでええならええよ」
わざととしか思えない対応にはやてちゃんは諦めたようだ。諦めないと話が進みそうにないので正しい判断だと私は思う。
人に対して悪いことはあまり考えたくないけど、私もこの子に間違われるのは嫌だな。私はこんな適当にお話ししたりしないし、からかったりしないもん……アリサちゃんとかからからかわれたりするけど。って最後の今関係ないよね。
「話の続きになりますが、ディアーチェはショウと会うたびに親密にな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ