第六章 正義の在り処編
第百七十八話 『とある模擬戦と苦しむ声』
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しだして、またしても苦しみ出す。
『これでいう事を聞く気になったかい?』
「うあぁあああッ!」
しかしリオンはなんとか聞こえているだけであんまり余裕はなかった。
そして男は釘を刺す様にこう続けた。
『嫌ならかまわないんだぞ? あの小娘共をコチラに来るよう、手続きして実験動物として扱うだけだ』
「ッ!!」
リオンは苦虫を噛み締める様な表情で「わかりました…」と呟いた。
『それでいいんだよぉ。それじゃいい知らせをまってるぞ、リオン』
それで通信は切れる。
そして辺りが静寂に包まれるとリオンが何かを押し殺し、堪えている声が響いた。
「うっ……ひっく……ティア、スバル……ひっく……助けて……」
リオンの鳴き声と助けの言葉だけが廃墟の中で虚しく木霊するのであった。
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