第六章 正義の在り処編
第百七十八話 『とある模擬戦と苦しむ声』
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シホがスバルとティアナの話を聞いてから数日、フォワード達はまた教導の中にいた。
その早朝訓練の時間。
「おし! いくぞ、お前等!」
『はい!』
ヴィータが声を張り上げてシュワリベフリーゲンを実戦用に放ちながら訓練をする。
それをフォワード達は避けるか防ぐなど色々な方法を取っていた。
そしてそれをなのはとシホがモニターで観察している方法をとっている。
いつもの教導の最後にはアルトリア・ネロ・シホの三人か、なのはとオリヴィエの二人、時間があった時はフェイト・ランサーペアによる本格的な連携戦が待っている。
そのために最後まで気が抜けないフォワード達である。
しかし、今日は一味違っていた。
教導の訓練の最後に行う連携戦がアルクェイドと志貴によるペアが待ち構えていた。
「え……今日はアルクェイドさんに志貴さんですか?」
「うん、そーよ。これははやての方針でねー。詳しくは聞いていないんだけどね」
そう言ってアルクェイドが「あはは」と呑気に笑う。
その一方で志貴はというと、
「アルクェイドはともかくとして「あ、志貴ひどーい!」うるさいぞ!………とにかく今日は俺の直死の魔眼の訓練にも付き合ってもらうぞ」
アルクェイドを適当にあしらいながら志貴がそう言葉を発する。
志貴は魔眼殺しの眼鏡を外してその目を青く光らせる。
同時に志貴の視界にはツギハギだらけの線が出現する。
それは当然、スバル達にも見えていて死線が丸見えである。
志貴はもう英霊ともあり慣れたものだが、しかしこれを長時間施行するにはやはり神経をすり減らすために中々できないことだが、今回は少し我慢しながらも模擬戦に参加することにしたのだった。
志貴は七ツ夜を構えながら指定位置にアルクェイドとつく。
それにスバル達は不安そうにしながらもそれぞれ構えをする。
特にリオンの能力(仮ではあるが……)をシホによって知らされてからすぐにこの模擬戦というのはなにかあるとスバルとティアナはすぐに思い至った。
だが、もう始まろうとしている模擬戦は止める事はできない。
『それじゃ、一分後に始めるねー!』
そこでなのはの通信が聞こえてきたために、ティアナ達は一分間の間に作戦会議に入る事にする。
「いい? アルクェイドさんの怪力は言わずもがな強力よ。でも、それは避けきればなんとかなる、と思う……!」
「……ティアさん。そこはできれば言い切って欲しかったです」
エリオが少し弱腰でそう呟く。
それはティアナも分かっているために「ごめんね……」と前置きの言葉を言って、
「でも、アルクェイドさんの攻撃は一撃でも当たったらそこでダウンだと思いなさい!」
「は、はい……! フリード、最初から本気で行こう!」
「キュクー!」
それで
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