第7章 グラナ砦攻防戦
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ン卿の強さは相変わらずか………」
「あの大きな魔物相手に1人で倒してしまうのだからな………」
2人の言うとおり、その場には地面に伏せた魔物がおり、周りの兵から惜しみない歓声を得ている。
「しかしまだ魔物はいるみたいだな………」
「ああ、ここは………」
「協力して掃討するとするか!!」
再び、幼馴染にして両国の騎士団長が協力して魔物退治に向かうのだった………
「エクレ、大丈夫?」
「これくらい平気だ!!」
「なら安心だ。………だけど戦場は大丈夫かな………?」
「大丈夫だ、あっちには兄上もいるし、魔物退治のエキスパートのダルキアン卿にユキカゼもいるんだ」
「まあ確かに………なら僕達は!!」
「守備隊を倒してレオ閣下の所へ!!」
「………その前に」
そんな2人に大きな魔物と一人の女性が地面に降りた。
先ほど、レイジとアリシアが見たアンネ本人だ。
「誰………?」
「神剣パラディオン、見つけた………先ずはその神剣を頂きます。グロリオサ、セットアップ」
「セットアップ………?」
そう唱えた瞬間、アンネは光に包まれ、黒い漆黒のローブに包まれた。そして自身の身長ほどある杖を持っている。
「何よそれ………」
「私も初めて使うから手加減出来ないわ。怪我をしたくなかったら聖剣を置いていきなさい………」
「………何で聖剣を狙ってるのか分からないけど、これは姫様から受け取った大事な物、渡す訳にはいかない!!」
「なら、力づくでもらうわ………フォトンランサーファイヤ!!」
槍の様な魔力弾が真っ直ぐ2人に向かって発射されたのだった………
「レイ!!」
「ああ、居た!!」
セルクルの全速力のおかげで結構速くグラナ砦に着くことが出来た。
しかし既にアンネは砦に降りており、そこには勇者と近衛隊長も居た。
手加減していたとはいえ、レオに勝った2人だ。簡単には遅れを取らないと思うが………
「狙いが聖剣だとしたら勇者は危ない………!!頑張ってくれ!!」
「クル………!!」
既にヘトヘトだろうが、頑張ってスピードを上げてくれるセルクル。
「ありがとう………見えた!!」
しかし状況は最悪のようだった。
地に片膝を付いている勇者。近衛隊長の女の子は完全に倒れ込んでいる。
「セルクル、そのまま走ってくれ!!」
間に合ってくれ!!
「くっ………」
「こんなものかこの時代の勇者は………」
何なんだ一体………
紋章術とは違う技にシールドを張っても色んな角度から絶え間なく続く攻撃に耐え切れない。
エクレもさっき食らった攻撃の所為で気絶している。
完全に追い込まれた………だけ
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