第7章 グラナ砦攻防戦
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わり、俺はセルクルから降りた。
アリシアはそのまま乗せたままである。
「セルクル頼むな」
「クル〜」
いい加減何か名前を付けてあげたほうがいい気がする。
セルクルだから………セルル?クルル?う〜ん………
「………いい加減良いでござるか?」
「おっと、すまんすまん………」
どうやらユキカゼを待たせてしまったようだ。
「では、いざ尋常に………」
「勝負!!」
そして俺とユキカゼの対決が始まった………
「上手く潜入出来たわね………」
その頃、敵本陣に直接潜入したビオレ率いる『近衛戦士団』を連れ、直接敵本陣にやって来ていた。
「ビオレ様、間もなく、ミルヒ姫のいる部屋かと………」
「そうですね、皆、気を引き締めて………」
「その必用は無いですよ」
「!?」
気がついた時には時すでに遅く、ビオレ率いる近衛騎士団はビスコッティの武装したメイド部隊に囲まれていた。
そこに、部屋からミルヒオーレがやって来る。
「何故!?」
「………まさかとは思ってましたが、予想通りになりましたねリコッタ」
「まさか!?」
「ええ、その通り私は姫様では無いのです!」
バッ!!っと服を一気に脱いだミルヒ、その中から栗色の少女が現れた。
「まさか!!あなたはリコッタ様!?」
「はい!!術と変装の練習したかいがあったです!!」
「じゃあミルヒ姫は………」
「単独で直接グラナ浮遊砦へ向かいました、聖剣を持って………」
「何て無茶を………」
「姫様の願いでしたから………直接レオ閣下とお話がしたいと………」
「予想外でした………」
自分の不甲斐なさからか、唇を噛むビオレ。
「済みませんが大人しくしてもらいます。そして出来れば今回の戦争の意図をお教え願いますか?」
「………」
「流石レイジ殿!!中々手強い!!」
「よく言う!!まだ本気でやってないくせに………!!」
ユキカゼは忍者とあってかなりやりづらい。
不規則な攻撃に、細く素早いスピード。まだ紋章術は使っていないが、それでも辛い状況だ。
それになにより………
(乳揺れが凄い!!)
ここまで来ると流石にこっちも恥ずかしくなってくる。
せめて揺れない様にサラシでも巻いてくれ!!
「レイ〜黒猫さんから連絡………」
「何!?今戦闘中だ!!後に………」
「えっと………ミルヒ姫は砦にいないって………単独でグラナ浮遊砦に向かってるって」
「なるほど………ってえっ!?」
マジで!?
「よそ見はいけないでござるよ!!」
「ぐうっ!?」
そんな一瞬の隙を突かれ、腹にユキカゼの蹴りが入った。
「くそっ………!?」
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