6章 信也のマンション (その3)
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ミッシェルでギターやっていた、アベ・フトシが好きでさ。
いまでも、おれのギターの師匠さ。
10歳のガキだったおれは、ませたガキで、
アベさんのようなカッティングのできる
ギターリストになりたいと思ったものさ・・・」
ピンナップの写真の中で、1番左のソファに座る
アベ・フトシを、信也は、まぶしそうに、
いまも、憧れを込めて、見つめる。
「アベさん、かっこいいもんね。なのに、死んじゃって、かなしいわ」と美樹。
「うん、とても、かなしい」と真央。
「今夜は、美樹ちゃんも、真央ちゃんも、時間空いてるかな。
おれ、ふたりに、成人のお祝いをしてあげたいんだ。
美樹ちゃんは、この10月に、誕生日迎えたばかりだし、
真央ちゃんは12月だったよね、誕生日」
「うそ、しんちゃん、うれしいわ。時間なら、だいじょうぶよ」と美樹は、
歓んだ。
「しんちゃんって、すっごく、話のわかる兄貴って感じ。わたしもだいじょうぶよ。
今夜は楽しみましょう!」と真央は、信也の手を思わず、
握って、抱きついた。
美樹も信也に抱きついた。
「そうか、そうか、よし、今夜は、街のどこかの店に行って、
みんなで、楽しく、お祝いしよう。
この際だから、おれの就職祝いも、一緒ってことで。
おれの次の誕生日は、来年の2月だけど、
それも、一緒に、祝ってもいいや。
美女、ふたりと、楽しめるなんて、おれも、最高!」
そんな話で、盛りあがった、三人は、にぎやかに、わらった。
≪つづく≫
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