暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン ーBind Heartー
食べてしゃべって飛び跳ねて
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た手足に自然と目がいってしまう。
そんな俺の内的葛藤を知るよしもないアスナは、じろっと視線を投げ、言った。
「君もいつまでそんな格好してるのよ。ほら、トーヤ君も武器くらい外したら?」
「あっ! そうでした……」
我にかえった俺とトーヤは慌ててメニュー画面を操作する。俺が革の戦闘用コートと剣帯などの武装を解除すると、トーヤもマフラーと腰布、剣帯をしまって、くだんの≪ラグー・ラビットの肉≫をオブジェクト化させた。
「どうぞ。≪ラグー・ラビットの肉≫です!」
陶器のポットに入ったそれをそっと目の前のテーブルに置く。
アスナは神妙な面持ちでそれを手に取り、中を覗き込んだ。
「これが伝説のS級食材かー。……で、どんな料理にする?」
「ふむ……。トーヤ、お前は何かあるか?」
「え?」
意外というような声を出して、トーヤは俺とアスナを交互に見やる。
「お、俺が決めていいんですか?」
「ああ。俺は特に思いつかないしな。問題ないだろ?」
「うん。大抵のものは作れるから、何でも言って」
「おぉ! それじゃあ、お言葉に甘えて……。そうですねぇ……」
えへんと胸を張るアスナに感動したような視線を向けると、頭頂部のアンテナを揺らしながら考えはじめた。
やがて、思いついたのかぽんと手を叩いて言う。
「それじゃあ、シチューなんてどうです? 煮込み(ラグー)っていうくらいですし!」
「そうね。材料も足りてるし、それでいきましょうか。よし、決定ね」
ぱちん とアスナが手を叩きあわせると、トーヤが「やった」とその喜びを露わにする。どうやら、好物だったらしい。その反応が一層子どもっぽさを見せる。
ちなみにそのとき、トーヤのアンテナのような髪が犬の尻尾のようにぶんぶん振られていたように見えた気がした。
……見間違いだと思いたい。
それからわずか五分で、テーブルの上には豪華な食卓が整えられた。
SAOでの調理というのは現実世界のそれとくらべると簡略化されすぎていて、作る側からすればつまらないらしい。食べること専門の俺からすれば、早くうまい料理を食べられれば得な気がするが。
席についた俺たちの前には、大皿にたっぷりと盛り付けられたアスナ作のブラウンシチューに、トーヤが作った付け合わせのサラダがあった。
鼻腔を刺激するその芳香に、俺たちはいただきますを言うのももどかしく食事についた。
スプーンにすくって頬張ったシチューの肉の味は、俺がログインして以来最高の美味だった。俺とアスナ、それにトーヤは一言も発することなく、ただ大皿にスプーンを突っ込んでは口に運ぶという作業を繰り返していた。
トーヤの作ったサラダも、なかなかうまい。
やがて、きれいに
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