4章 多摩川(たまがわ)花火大会
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と)は、美咲と、ふたりで、この花火大会に行く予定だった。
純が、陽斗に、花火大会のことで、メールしたら、
それだったらと、予約席を用意するから、一緒にいこうという話になったのであった。
8月18日の土曜日の午後4時であった。
上空は、雨雲などない、よい天気だった。
集まった、みんなは、12人。
清原美樹、清原美咲、松下陽斗。
早瀬田大学1年のときに結成して、卒業とともに解散して、
また再結成が実現した、
ロックバンドのクラッシュ・ビート(Crash Beat)のメンバーの4人。
ドラムスの森川純、
ヴォーカル、リズムギターの川口信也、
ベースギターの高田翔太、
リードギターの岡林明。
岡林明の妹の高校1年、15歳の香織、
香織の友だちの女子高生が3人。
高田翔太と、仲のよい早瀬田大学3年の山沢美里。
そんな男女、12人であった。
2012年で、34回目を迎える、
世田谷区の夏の風物詩、世田谷区・多摩川花火大会は、
多摩川の水辺、
二子玉川緑地運動場でおこなわれる。
昨年は、東日本大震災の影響で、休止であった。
花火という、音と光の芸術を、楽しもうと、
未来への希望をのせて、およそ6500発の、
華やかな花火が打ち上げられる。
5時30分には、ステージ・イベントの
オープニング・セレモニーとして、
高校生の和太鼓部による演奏や、区民の合唱団による合唱、
囃子保存会による囃子などが披露される。
交通渋滞もあるので、成城学園前駅・南口から、
二子玉川緑地運動場まで、みんなは歩いていく。
花火の実行委員会も、交通渋滞のために、徒歩を推奨する。
徒歩で片道30分から40分くらいかかるのだが、それも楽しいものだった。
森川純が、観覧スペースの最前方の、
丸テーブルと椅子の12席を、用意してくれていた。
「しかし、想定外だったなぁ。
おればかりじゃなく、翔ちゃんも、明も、
純に説得されて、純のご尊父の経営する会社・
モリカワに入るとは・・・。
おれらの、クラッシュ・ビート(Crash・Beat)のバンドが、
そのまま、モリカワに入社するわけじゃん・・・」
そんなことをいいながら、川口信也は、
そのうしろを歩く、高田翔太や岡林明を見て、わらう。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ