第五十九話 Repliforth Base
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ペガシオン「アイリス…」
ゼロ「!!?」
ペガシオン「アイリス…アイリス、アイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリスアイリス……」
狂ったようにアイリスの名を呟くペガシオンに流石のゼロも恐怖を感じた。
アイリス『ゼロ?どうしたの?』
ゼロ「すまん、アイリス。ペガシオンを連れていけそうにない…」
通信を切ると再びペガシオンと対峙するゼロ。
ペガシオン「ゼロ…アイリスノ心ヲ奪ッタ…許サナイ!!」
ゼロに憤怒の表情のまま凄まじい勢いで迫るペガシオン。
そのスピードはゼロでも追いきれない。
ゼロ「なっ!?」
ペガシオン「消エローーーッ!!!!」
ペガシオンが繰り出す無数の拳の弾幕を受け、吹き飛ぶゼロ。
シグマウィルスがペガシオンの嫉妬の感情により活性化したのかイレギュラー化前とは比べること自体が馬鹿らしいと感じる威力だ。
ゼロ「がは…っ、シグマウィルスの影響か…?さっきとはまるで動きが…っ」
ペガシオン「何故ダ!!?」
ゼロ「がっ!!」
ゼロが起きあがる前に追撃を仕掛け、上空に打ち上げる。
ペガシオン「カーネルヲ!!ジェネラル様ヲ死ナセタオ前ナンカニアイリスガアアアア!!!!」
ゼロ「………ペガシオン…」
イレギュラー化してもカーネルとジェネラルを尊敬し、アイリスへの想いが消えていないことからすると、一体ペガシオンはどれだけの憎しみを抱えながら自分達と接してきたのだろうか?
ゼロ「くっ!!」
ダブルジャンプによる擬似的な飛行で何とか甲板に着地したが、ペガシオンの怒涛の攻撃は続く。
ペガシオン「死ネ!!死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネ死ネエエエエッ!!!!」
狂気に取り憑かれたような表情で叫びながらゼロに拳と蹴りを叩き込んでいく。
ペガシオンの高い飛行能力と格闘能力の前に為す術なく、抵抗らしい抵抗も出来ずに宙を舞う。
そして疾風をまともに喰らい、仰向けに倒れた。
ゼロ「ぐっ……」
身体に走る激痛により、立つことすら出来ないゼロ。
ここまでかと諦めかけた時であった。
無数のシグマウィルスが醜悪な笑みを浮かべながらゼロに取り憑いていく。
ゼロ「ぐっ…がああ…」
あの時と同じように全身を激痛が襲うが、間もなくして凄まじい勢いでダメージが回復し、損傷箇所を修復していく。
ゼロ「(ま、まずい…このままウィルスを受け続けたら…また…)」
あの時のように暴走してしまう。
しかし体力が全快したにも関わらず身体が動かない。
まるで餓えた餓鬼のようにシグマウィルスを取り込んでいく。
“ゼロ…”
ゼロ「(この声は…)」
夢で何度
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