37話
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ウプウアウトとサイバスターが着くとハガネでは既に担架が用意されていました。
しかし、アーニャはコクピットから私を抱えて、外に出るとそのまま医務室に向かって、猛スピードで走り出しました。
アーニャの顔が歪んでいたので能力でリュウセイの位置を探しているのでしょう。
「アーニャ、無理はしないでください。」
「大丈夫。」
「顔が歪んでいますよ。あなたの能力は周りからの影響を受けやすいのですから無理はしないでください。これは、単なる疲労ですから。」
「そんな事ない!」
「アーニャ。」
「戒がこんな状態になるのは、いつも能力が暴走した時だけ!いつも、無理して死にそうになる!」
「そうですね。アーニャには心配を掛けています。・・・・・・すいません。」
「戒に死んで欲しくない!また、独りぼっちになる!そんなの嫌!」
アーニャの顔は泣きそうになっているのを見て、罪悪感にさいなまれます。
彼女にはいつも心配を掛けて申し訳なく思います。
ですが、本当に疲労だけなのですが信じて貰えないようです。
それにしても、この疲労は何なのでしょうか。
私はエヴォリュダーなので簡単にここまで疲労する事はないはずなのですが、どうしてここまで消耗してしまったのでしょうか。
あの状態が関係しているのは解るのですが、それ以外の事は不明なので追い詰められない限り使用しないようにしないといけませんね。
ですが、使用しない様に考えていたのに使用してしまったので自信がありませんが、アーニャを心配させないためにも気を付けましょう。
そんな事を考えていると医務室に着きました。
その中に私を抱えて、飛び込むように入ります。
ドアを蹴りやぶってですが、後で弁償をしないといけないでしょうね。
「アーニャ、さすがにやりすぎですよ。ドアを蹴り破るのは。」
「ごめん。」
そんな私達を呆然とリュウセイと青髪の女性、医者と思われる人が見ています。
その様子に私は何とも言えない気分になってしまいます。
その上に、今になって自分がお姫様抱っこでここまで連れてこられたことにも恥ずかしさを感じます。
そんな中にマサキと中華風の黒髪の女性が入ってきます。
「八ァハァハァ、なんてスピードだ!」
「ハァハァハァハァ、しかも、人を1人抱えてだもの。とんでもないわ。」
そして、呆然としていたリュウセイ達の時間が動き出します。
「すいません、リュウセイ。後でダイテツ艦長に弁償する事を伝えて貰えませんか。」
「あ、ああ、わかった。まかせておけ。」
「直ぐにベッドに寝かせてあげて。」
「わかった。」
そう言うとアーニャは私をベッドに寝かせてくれました。
「それで、あれは作ってくれましたか?」
「ええ、リュ
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