37話
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ウセイ君に頼まれて直ぐに作りました。どうぞ。」
そして、お盆に形容しがたい色をしたドリンクが置かれていました。
本当は彼女の姿を見た時にすでに持っていたのですが、どうやら意識が認識したくなかったようです。
しかし、これがクスハ汁ですか。見るからに体に悪そうな色をしています。
マサキ、アーニャ、中華風の黒髪の女性も絶句しています。
そして、我を取り戻したアーニャが聞いて来ます。
「戒、本当に飲むの。見るからに体に悪そうだよ。こんなの流石に戒でも死んじゃうよ!」
アーニャの言葉の刃が容赦なく、クスハに刺さるのが見えます。
「しっかし、本当にすごい色だな。お前の言う事だが、とても、信じられねぇぜ。」
マサキの言葉もクスハに刺さるのが見えます。
流石、マサキです。本来ならヴァルシオン戦が始まる前に飲んで、その不味さをクスハ本人に伝えることが出来る程の男です。
憧れたりしませんが、よく地雷を踏むことが出来る男です。
「予知ではこのドリンクを飲んで回復する事が出来る事がわかっただけですよ。ドリンクの名前はわかりましたが、色まではみえませんでした。」
クスハに私の言葉も刺さってしまったようです。
みんなが正直にいうものですから言葉にオブラートを包み忘れてしまいました。
いえ、正確には動揺していたことも理由の1つでしょう。
「みんな酷いわ。クスハが一生懸命に作ったのにいくら色が酷いからって、正直に言うなんて、デリカシーが無いわ。」
中華風の黒髪の女性の言葉もクスハに刺さります。
そんな様子をリュウセイは苦笑して見ていました。
そして、クスハは涙目になり叫びました。
「みんな酷いよ!!!!」
その言葉に中華風の黒髪の女性が締まったという顔に変わります。
そんな様子を見ながらもアーニャが心配そうに見ているので安心させるために話し掛けます。
「それで、2人は何というお名前なのですか。」
「あっ、すいません。私はクスハ・ミズハです。」
「私はリオ・メイロンよ。」
「私はカイ・テンノウジです。」
「アーニャ・アールストレイム。」
「自己紹介を終わったのでリュウセイに聞きたい事があります。」
急に話を振られた事にリュウセイは少し慌てましたが、顔を真剣にして答えます。
「なんだ。」
「この飲み物は体に悪いんですか。」
「そんな事ないぞ。これを飲んだ後は凄く体の調子がいいんだ。」
「リュウセイ君!」
リュウセイの答えた言葉にクスハは感動していたのですが、落ちが付いたようです。
「ただな〜。味が凄いんだ。これを飲んで気絶しなかった奴はいない。」
その言葉を聞いて、クスハが絶望した表情になります。
「アーニ
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