マクロスF
0708話
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言えば、このバジュラの死骸は空間倉庫に回収しておきたいところだが、さすがにルカとバジュラの死骸のどちらを選ぶかと言えば前者だ。あるいは、ここでアルトと2手に別れるか? ……いや、この状況で戦力の分散は絶対に避けるべきだろう。特にアルトは今日が事実上の初陣だしな。
一瞬の迷いを捨て去り、バジュラ艦の通路の中を進んで行く。
そのまま数十秒、ファイター状態のまま通路の中を飛んでいくとやがて広いホールのような場所へと到着する。
「アルト、ルカの反応はあそこからだ。ここからはすぐに対応出来るようにバトロイドで行くぞ」
『分かってる!』
アルトの声を聞きつつ、機体をバトロイドへと変形。そのままゆっくりと周囲を警戒しながらホールの中へと入ると……
『ルカ!?』
アルトの驚愕の声が通信越しに聞こえて来る。だが、それも無理は無い。ホールの中で見たのは、まるで木の根に絡まったかのようなガウォーク状態のRVF-25だったのだから。
『……生きてるみたいだ。良かった……』
その木の根に絡まっている状態のコックピットを見て安堵の息を吐くアルト。だが……
「アルト、退けぇっ!」
木の根に潜むように存在していたVFを発見し、ガンポッドの銃口を向ける。
『アクセル!?』
「どうやら俺達よりも先にこの艦に突入した奴は恥ずかしがり屋らしいな。そこにいる奴、出てこい!」
赤紫色の機体色をしたVF。どことなくVF-25に似た雰囲気を持っているその敵へと告げるが……
「ちぃっ!」
向こうが何かを答えるよりも前に、艦内に入った敵を迎撃しようというのだろう。至る場所から雑魚バジュラが沸いて出て来て、俺とアルトへと襲い掛かって来る。あの怪しいVFにも襲い掛かればいいものを……
「こっちだけに向かって来るか!」
バトロイド状態のまま機体を反転、ガンポッドと肩から伸びているビーム砲を連射して次々に現れるバジュラを片端から片付けていく。
だが、その時……再びコックピット内にシェリルのものと思われる歌が鳴り響く。また歌だと? 先程聞いた時はシェリル以外の声も聞こえたが、今回は完全にシェリルのみだ。何だってこんなにいきなり……
「邪魔だぁっ!」
素早くホール内を動き回るバジュラを相手にするには、ビーム砲やガンポッドよりも小回りの利くアサルトナイフの方がいい。特にEX-ギアのおかげで半ばこっちの動きをトレースできるというのも魅力だ。
「アルト、バジュラ共は俺が引きつける。お前はルカを……させるかっ!」
何故かアルトへと狙いを付けた所属不明のVFに向かい、ビーム砲を連射。そのままの状態で突撃してきたバジュラの動きを回避し、擦れ違い様に首を切断する。
『ルカ、起きろルカ! く
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