暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0708話
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「それと、念の為だ。バジュラ艦の構成物質を幾つか確保しておくぞ」
『あ、ああ、分かった。すぐにやる』

 アサルトナイフにピンポイントバリアを纏わせて壁を切り裂き、その構成物質を確保する。本当はもっと詳細なデータ取りをしたいところだが……

「うん?」
『どうした!? 何かあったのか!?』
「いや、何でも無い」

 先程までイヤリングから聞こえていたような気がする、シェリルの歌。それがいつの間にか聞こえなくなっているにことに気が付いたが……今はそれどころじゃない。とにかく、ルカの救助を優先しないとな。

「艦内構造は大体分かった。この通路を真っ直ぐ進めばルカの機体反応がある場所まで辿り着くはずだ。行くぞ!」
『了解!』

 その声と共に、より高速で移動出来るファイターへと変形し、隠れていた場所から飛び出し……すぐに違和感に気が付く。

『おい、アクセル。敵艦の中に突入したのに出迎えが全く無いってのはあり得るのか?』

 どこか不審そうなアルトの声。そう、本来であれば自分達の艦内に敵対勢力の機体が2機侵入したのだから、盛大な出迎えがあってもいい筈なのだ。勿論この状況はこっちとしては大助かりなのだが、あからさまに怪し過ぎる。
 そんな俺とアルトの不審は、そこから更に1分程進んだ時に解明される。
 そう、バジュラの残骸――あるいは死骸――が大量に通路に落ちているという状況で。

『これは……同士討ちか?』

 アルトの疑問ももっともではある。確かにS.M.Sの中で艦の中に突入したのは俺達だけである以上、そう考えてもおかしくは無い。だが……

「違う、壁を良く見てみろ。銃弾の跡が大量に残っている。バジュラ同士が銃弾で撃ち合う……というのは艦内である以上はちょっと考えられないだろうな」
『おい、ちょっと待て。それはつまり……』
「ああ。恐らくだが、俺達以外にもこの艦に突入した奴がいるぞ。しかも、俺達よりも早くな」

 更に言えば、その誰かさんは恐らくS.M.Sの所属ではない。可能性としては、新統合軍の特殊部隊ってところか? 基本的にVFパイロットの腕は悪い新統合軍だが、中には腕がいいのもいるのだろう。オズマだって元々は新統合軍のパイロットだったんだから。そんな一握りの凄腕パイロットが特殊部隊として活動しており、未知の敵でもあるバジュラの情報を求めて……あるいは、それ以外の何かを求めて俺達より先んじたという可能性は無くも無い。だが……

「とにかく、先に侵入した奴の狙いが何なのかは分からないが、俺達にしてみれば囮として使える分却って好都合だ。早くルカの所に向かうぞ。この先をもう少し行った場所にルカの機体の反応はある」
『あ、ああ。分かった。確かにそうだな。俺達の目的はルカを助けだす事だしな』

 欲を
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