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lineage もうひとつの物語
冒険者
戦いの後
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ーの出現が報告されておりますがその全てに於いてケレニスの姿が報告されております。今回のフェニックスやイフリートの召喚からして間違いなくケレニスの仕業と思われます」

以前より独自に調査を続けていたダンガスの報告は驚きよりもやはりという思いの方が強かった。

「各地の被害状況はどうなっていますか?国の動きは?」

「オーレン以外大きな被害は出ておりませんが遭遇した冒険者の死傷者がでているようです。デスナイトに於いては殿下のほうがお詳しいでしょう。国としては何かするわけでもなく傍観しているのみです。兵士に接触し探ってみましたが当然の如く何も指示はでていないようでした。継続して兵を紛れ込ませ情報を集める次第です」

少しの沈黙の後ナターシャから言葉がでた。

「まだ確定的な情報はありませんが恐らく私達の動きを牽制する目的でしょう。街を襲わせるのに強力なモンスターほど効果的な存在はありませんから。今回のように街が襲われたら動かない訳には参りません」

そこに居る全員に向け決意を新たにナターシャは話を続ける。

「アデンに生きる人々の安全を確保するためモンスターを討伐し、その後にラウヘルを討ちます。例えモンスターを放置しアデンを攻めたとしても街が壊滅するまでは追い込まれないとは思います。しかし犠牲者は少なからず出ます。人々に犠牲を強いるとラウヘルと何ら変わらなく私はそれを是とはしません。」

そして一人一人を見渡し

「改めてお願いします。無理難題を押し付けるかもしれませんが私に力を貸してください」

その場に居た全員は立ち上がりナターシャへ向けた礼を以て返答とした。



そして休憩を挟み再開された会議室に見慣れない少女がタラスと共に鎮座していた。
ナターシャはそれに気付いたが各リーダーも一人か二人秘書のような者を伴っているため然程気にすることはなかった。

「アイスクイーンさまはどうなされたのでしょう。ご無事なのでしょうか」

「魔族の血が表にでたアイスクイーンは自らを封印してしまったようです。詳しくは私よりこのヴィマラさんに話してもらいましょう」

初めて聞く名に困惑気味なナターシャはヴィマラと呼ばれた少女を見た。
年のころは自分よりもずいぶんと下のように見える。
恐らく10歳ちょっとくらい。

「初めましてヴィマラさん。私はナタリシアといいます」

「私はヴィマラといいます。アイスクイーン様のお世話をさせて頂いておりました」

自己紹介を簡単に済ませ事の次第を語りだす。
アイスクイーンは自らを封印し人間界へ被害が及ばないようにしたこと。
主は完全な遮断を考えていたが自分達メイドが一方通行の術式で封じ込めたこと。
こちら側からは干渉が可能なので是非とも力を貸してもらいたいとのこと
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