第一部・紅魔郷〜瀟洒なメイドの小さな願い〜
霊夢と魔理沙の魂、強制召還。
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「わかったわ。私はそのとき、紅魔館に行っていたわ。紅魔館がその被害を受けたって言うのを聞いてね。そしてそこの主とかを探しているうちに、優理亜とばったり会っちゃったのよ。私の勘が、優理亜がこの異変を起こしたって言っていたから、優理亜を退治しようと勝負を申し込んだんだけど、申し込んだと同時に私の偽者を創り出して、そいつと戦わなくちゃならなくなったの。そして気が付いたら、このありさまだったわ……」
「なるほどな……。魔理沙は?」
「私も大体同じだぜ。冥界に行って、幽々子と妖夢の様子を見に行こうとしたら、途中でアリスの偽者と私の偽者に会っちまって……。まともに攻撃を食らっちまったぜ……」
「……、紫が言っていたことは本当だったんだな……」
『偽りを捻じ曲げる程度の能力』。これほどまでとは……。
「まぁ、リベンジしたいところではあるんだけど、この姿じゃさすがに何も出来ないから、貴方に任せるわ。零、だっけ? よろしくね」
「霊夢に同じく。よろしくな零!」
「あぁ。よろしくな、霊夢、魔理沙」
「さて」
暗基は紫から渡された10枚のスペルカードを取り出す。それを見た霊夢が興味を示すように話しかけてきた。
「あら、それスペルカードじゃない? 紫からもらったの?」
「あぁ。自分の思い描いたスペルを念じるとスペルが使えるとか言ってたけど……」
「おっ、スペカだ。暗基も使えんのか?」
「おれは渡されただけだからわからん。実際どんな技を使えるのかわからない」
「おぉ、さすが紫。大事なことを言わないのは安定だな」
「そうね……」
実際、問題である。どうしたらスペカは機能するのか、そもそも暗基に弾幕を打つことが出来るのか、まったくわからない。どうしたものか……。と考えていると、
「あっ」
暗基が何かを思いついたようだ。
「何か思いついたの?」
「私にも見せてくれだぜ」
「そう急かすな。まぁ見ててくれよ」
すると暗基はスペカを指で挟みながら、スペルを唱える。
煌景『世界三台夜景の灯』
すると、暗基の正面を、白と黄色の弾幕が覆い尽くしていく。
「なんというか、フランのスターボウブレイクみたいだな」
「確かにそうね……」
「いいや、ちょっと違うぜ」
そういうと暗基は指を鳴らした。
すると、ところどころで弾幕たちは大きく膨らんでいき、爆発する。そしてまた爆発した場所に弾幕が発生していく。
「へぇ、なかなかセンスあるわね。相手をよけさせず、それでいて相手を魅了することも考えてられているわ……」
「さすが
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