第六章
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はね」
「そんなに召し上がられたんですか」
「ええ、まあ」
先生の問いに対しても苦笑いであった。
「ちょっと」
「それはいいことです」
先生は苦笑いの奈緒に対してこう返してきた。
「それは実に」
「実になんですか」
「健康な証拠です」
「健康ですか」
「そうです。まず食べられること」
先生が言うのはこれだった。
「これこそが最も大切ですから」
「そうなんですか」
「食べないとどうしようもないです」
「どうしようもですか」
こう先生に言われても今一つ実感のない感じだった。言葉にそれがはっきりと出ている。
「何か。私は」
「御自身ではあまりといった感じですね」
「ええ。ただ食欲が我慢できなくて」
こう言ってまた苦笑いになるのだった。
「それだけなんですけれど」
「そえです。食欲がありますね」
「はい」
「そのことが大事です。食べられること」
またこのことを奈緒に言ってきた。
「食べられないと。どうしようもないですよ」
「はあ」
「太ることとかそういったことも気にすることはありません」
「そうなんですか」
こう言われても今一つ納得できない感じの奈緒だった。
「ううん、そう言われましても」
「それに痩せたければです」
「痩せたければ?」
「食べることです」
話が美容の方にもいっていた。
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