第五十八話 Space Colony Destroyed
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
エックス「シグナス、止めて悪かった…やってくれ」
エックスはシグナスにエニグマ発射を促した。
エニグマの巨大な砲身に莫大なエネルギーが集束している。
シグナス「今より地球の運命をかけ、エニグマによるユーラシア砲撃作戦を開始する」
厳かに宣言する総監シグナス。
アイリス「エネルギー充填完了。エニグマの出力、発射角度。共に問題ありません。」
シグナスに向かってアイリスが報告する。
全ての準備は整った。
後は運を天に任せるのみ。
シグナス「よし…発射!!」
目も眩まんばかりの途轍もない閃光が周囲を多い尽くす。
天に向かってエニグマから放たれる巨大な閃光。
それは瞬く間に成層圏に達し大気圏を突き抜けると寸分違わず標的であるユーラシアに向かって伸びていく。
エックス「(頼む!!)」
ゼロ「(上手くいってくれ!!)」
ルイン「(お願い…!!)」
エックス達が祈る中、エニグマのビームがユーラシアに直撃した。
あまりの衝撃にコロニーの全貌が見えない。
光、土煙、しばらくしてやっと訪れた暗黒と沈黙。
シグナス「やったか?破壊したか?エイリア、アイリス、どうなんだ?」
傍らのエイリアとアイリスに向かってシグナスが呼び掛ける。
エイリアとアイリスもシグナスに向かって頷くと、すぐさまコンソールパネルを叩きユーラシアの座標地点の様子を探る。
その様子をシグナスも、エックスも、ゼロも、ルインも、ルナも、ダグラスも固唾を飲んで見守っている。
アイリス「…コロニー破壊率86%!!」
エイリア「コロニー破壊成功。」
モニターを見遣ると完全に破壊されたユーラシアの姿があった。
アイリス「コロニーの残骸が降り注ぐものの…大したダメージは受けないはずです。」
エイリア「でも…コロニー衝突は免れたけど…被害は相当なものよ…復旧出来るかしら?」
現実的な不安を口にするエイリアにダグラスは微笑みながら口を開いた。
ダグラス「ゆっくり時間をかけて…やっていけばいいだろう?」
シグナス「そうだな…これから地球復興に向けて…やらなければならないことが果てしなくあるな…」
シグナスは直ぐさま復興活動計画を思案しようとするが、エイリアの驚愕したような声に思考を中断する。
エイリア「嘘…何?この反応は…」
シグナス「どうかしたのか?エイリア?」
エイリア「ウィルス反応…しかも新種のウィルス…」
モニターに映る新種のウィルスに全員が目を見開いた。
特にゼロの動揺は激しい。
エイリア「ゼロ…ゼロウィルスとでも言うべき?…あなたそっくりな…とても強力なウィルス…コロニーのウィルスと地上のウィルスが合体して…新しいウィルスが…誕生した模様
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ