第五十八話 Space Colony Destroyed
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当初はエニグマで本当に破壊出来るかどうかは不安だったが、ルナの協力を得て、オリハルコンを砲身の強化だけではなくエンジンに応用したことで、当初の強化案の3倍以上の出力を獲得した現在のエニグマ。
全員はモニターに映るコロニーを見つめ、エイリアとアイリスは出力や発射位置を検証している。
それもやがて終わり、発射準備が整った。
シグナス「いよいよこの時が来たな」
エネルギーチャージを終えたエニグマを前にシグナスが万感の思いを込めて呟く。
時間も無く幾つもの制約が掛けられた厳しい条件化でスペースコロニー・ユーラシア墜落予想時間まで後4時間の余裕を以って、ここまで漕ぎ着けられたのは流石にエックス達と言ったところか。
更にジャンク屋でありながら特A級クラスの実力を持ち、優秀な技術者であるルナの手で最初に立案された強化よりも大幅に強化されたのも大きい
ルイン「きっと上手くいくよね?」
ゼロ「当たり前だ。」
ルナ「上手くいってもらわなきゃ困るだろ、でなきゃじいさんが浮かばれねえ」
エックス「…なあ、皆」
全員【?】
全員の視線がエックスの方に向けられる。
エックス「この戦いが終わった後、皆はどうするんだ?」
ルイン「え?」
エイリア「どうするって…?」
エックス「この戦いが終われば君達はどうしたい?」
ルイン「どうしたいって…そりゃあイレギュラーハンターとして…」
突然の問いかけに怪訝顔で答えるルイン。
しかしエックスは頭を振る。
エックス「いや、任務とかじゃなくて皆が自身でやってみたい事だよ」
アイリス「私自身がやりたいこと…?」
ルイン「………」
言われてみてルイン達は気がついた。
ハンターとして戦い詰めの日々を送る一方で、任務のしがらみに縛られない本当に自分のやりたい事。
今までそんな事を考える余裕さえなかったように思えるのだ。
イレギュラーの脅威から人々を守り続けるのに必死で想像すら出来なかったのだ。
ルイン「そうだね…エックスはどうしたいの?」
しばらく黙考した後、ルインがエックスに尋ねた。
エックス「俺?そうだな…この地上にヘブンを創る…かな?」
全員【ヘブン?】
エックスの言葉に全員が目を見開いた。
ダグラス「ヘブンって…天国のことか?」
エックスの意図する事が即座に理解出来ず首を傾げるダグラス。
エックス「そう。そのヘブンだ。誰にもそう自然と呼ばれるような…人もレプリロイドも幸せに暮らせる楽園のような場所。そんなヘブンを目指してみたい。そう遠くない未来で…。何時
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