第六章 正義の在り処編
第百七十七話 『リオンの能力考察、そして黒幕の影?』
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「は、はい。あたしとスバルの数人はいる分身をリオンはまったく無視してスバルに一直線に向かって来たんです」
「それに思い返せばあたしの魔法も切り裂いた時に破裂するだろうはずなのにすぐに消える、いえ……消滅といってもいい感じに消えちゃいました」
「ティアナのフェイク・シルエットを無視して、ね……。私でもたまに騙されるのに……」
そう。シホも教導中に希に行う練習試合ではティアナのフェイク・シルエットには思わず舌を巻く思いを何回かしている。
解析魔術を使えばどうということはないが、なにも練習試合で使うほどでもないという事で本物の戦闘以外では解析魔術は使用していないのだ。
それで今回の護衛任務もシホは解析魔術を使い、すぐさまに敵が機械兵士だとわかったのであるわけだし。
「そして切り裂かれて消滅するように消えた魔法……」
消える。それはまずありえないのだ。
なにがあろうと魔力は一回四散するものだ。
それが魔力反応もせずに消えるということは……。
確信に近づいてきた事をシホは思いながらも二人にある事を問う。
「その戦い方、どこかで体験した事はない? いえ、多分しているはずよ」
「えっ……?」
「体験ですか……? 今回が初めてだと………、いえ」
そこでティアナは何かに気づいたのか言葉を止めて考え始める。
シホも思い至ったわね、と思いながらも話の続きを聞く。
「何回か体験しています。そう、サーヴァントの皆さんとの戦闘で……!」
「あーーーっ!? そうだ! 志貴さんだ!」
「やっぱりね」
そう、フォワードの皆と隊長達 VS サーヴァント達という本格的な戦いも何度もやっているためにほとんどシホ達の能力は判明しているのである。
その中で志貴の戦い方はアサシンのクラスでもあり一撃でもくらったらダウンしてしまうほどに耐久値が低いので、練習試合でも魔眼を使用しているのだ。
そう、“直死の魔眼”を。
「これで分かったわね。まだ本当かはわからないけど、リオンさんのその目の能力は【直死の魔眼】だわ」
「直死の魔眼……」
でもそこでシホの中ではまた疑問が発生する。
リオンはその直死の魔眼をどうやって会得したのか……? そしてどうやって制御しているのか……?と。
志貴やライダーのように眼鏡に仕掛けがあるわけでもないし。
そもそも魔眼殺しの眼鏡は蒼崎橙子クラスの魔術師しか作れないものである。
この世界ではそんな魔術師などいるわけがない、とは言い切れない。
現に隻眼の魔術師……ヴォルフ・イェーガーと言ったまだ未知数の強力な力を持つ魔術師がいるのだから。
「(リオンさんについてはある程度推測できたけど、まさかヴォルフ・イェーガーが裏で糸を引いているんじゃないかしら……。これはもしかしたら本当に魔術事件
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