第六章 正義の在り処編
第百七十七話 『リオンの能力考察、そして黒幕の影?』
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朱に染めて嬉しそうに返事を返してくれる。
「ですが、今回の事件はさっきも言いましたけどスカリエッティ事件並みに業が深い事になりそうです。最高評議会のメンバーが殺害されていくというのがいい証拠ですね」
「そうね。これからまだ増えていくと思うと早く止めないといけないという気持ちにさせられるわ」
それでシホとフィアットの二人はこれからどうするかという気持ちになっていた。
「ところでフェイトの方はどうだったのかしら? なにか新しい情報でも掴めたかしら?」
「聞いてみましょうか」
「そうね。ちょっと待ってね……」
シホは今もどこかで捜査をしているフェイトに連絡をとった。
しばらくして画面が開きフェイトの姿が移り出す。
『シホ? どうしたの?』
「ええ。なにか新しい情報でも掴めたかなと思って連絡を取ってみたんだけど、状況は捗っている……?」
『うーん……事件現場の捜査はあんまり芳しくないね。ランサーがルーン魔術で探っているけど、あまりいい情報は掴めていないし……』
「そう。困ったわね。少しこちらも手詰まっているのよ」
『私の方もそうだね。今は昨晩に起きた殺害現場で捜査協力をしているところだけど、いい情報はあまりないから……。せいぜい機械兵士の残骸から少しでも情報が引き出せればという感じで、待つしかないけどね』
「あ、そうね。まだ機械兵士の解析は終わっていないのよね」
『うん。あ、そうだ。新情報かはどうかはまだ分からないけど、今からあるデータを送るね』
それでフェイトはシホにとあるデータを送ってきた。
「これは……?」
『見てみればシホならすぐにわかると思う。それじゃ私、これからまた捜査の再開をするからここで切るね』
「わかったわ。それじゃまた」
『うん!』
それでフェイトはシホ達に笑顔を見せながら画面を切った。
ブツンッ!と切れた後、シホ達はフェイトから送られてきたファイルを見ようとする。
「しかし、新情報か……。なにかしらね?」
「さぁ、なんでしょうか……?」
ファイルを開くとそこには最初の被害者の現場の映像が出た。
何度か撮影された画像らしく、もうシホが知っているものとそう大差はない。
これが新情報……?と思ったが、そこで画面端に書かれている文章を見てシホはある事に気づいた。
「これは……」
そこにはこう書かれていた。
『被害者のバラバラ死体は物理的にありえない切り方をされている。どんなに綺麗に切ったとしてもここまで綺麗には切り裂くことは現代の魔法技術ではほぼ不可能である』……と。
「これは、調べる必要がありそうね」
「そうですね、お姉様。私もこの内容にはピンと来るものがありました」
「フィアも? だとすると私の考えもあながち間違いないようね。まずは
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