暁 〜小説投稿サイト〜
でんきタイプで縛りプレイ
6話:R団とギエピと時々タロウ
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ちゃんと道案内はしただろ?」

 ……ピッピ達が集うはずの行き止まりの広場までのな。

 もうここはR団のたまり場だ。

「うふふっ、タロウはね、ピッピがほしいのよ。でも、私たちがここを占拠してここに生息するピッピを全て捕まえた。だからタロウに提案してあげるのよ。活きの良い若い男、可愛い男の子を100人ここまで道案内してくれたらピッピ1匹と交換よ」

「だから、あと83人でピッピが貰えるんだ、キミもボクのために生贄になってもらうよ」

「……あっそう」

 そこまでしてピッピが欲しいのかよ……

 もう17人もの犠牲者が出た。なんかキレそう。

「さて坊や、今のこの状況が理解できたのなら大人しくお姉さんたちと楽しいことしましょうよ」

 いつの間にかR団たちに囲まれていた。

 皆がモンスターボールを構えている。

「ハルト、キミがちょっと強いからって流石にこの数は無理だよ、ご愁傷様」

 10対1……いや、11対1。

 それに向うの手持ちポケモンは1体とは限らないし、ここに生息していたピッピを捕まえたと云っていたからそれが敵だと考えた方がいいが。

「やれやれだぜ、R団。俺が欲しかったら力づくで勝ち取ってみせな」

「うふふっ、生意気な坊やね。でも悪くないわね、気に入ったわ。絶対に手に入れてやる」

「じゃあ、そういうことで……」

 こうして、絶対に負けられない戦いが始まろうとし、

「「「「「「「勝負よ、坊や!!」」」」」」」」

「いや、バイバイの間違いだぜビッチなお姉さん方」

「「「「「「「「は??」」」」」」」」

 俺はバッグからあるアイテムを手に取り、

「【あなぬけのヒモ】」

「「「「「「「「なーーーーーッ!??」」」」」」」」」

 まだ戦闘始まってないからギリギリセーフだろう、俺はお月見山を脱出しては麓のポケセンへ退散するのであった。

 逃げるが勝ちってね。

 でも、しかしだ。

「さて、出て来いサンダースにピカさん。反撃開始だ」

「ギャウギャウ!!」

「ビカッ……」

 既に臨戦態勢に入った俺達。

 そう、これは戦略的撤退であり、次にお月見山の洞窟内でR団に遭遇してもソッコーでビッチをやっつけてやる。

 2匹であらよっとほいさっさーだ。

「どのみちお月見山は通らなければならないんだ。決着を着けてやる……」

 そういっていざ二度目のお月見山。

「ビカッ」

 ピカさんが、立ち止まる。

「おい、どうしたビカさん、行くぞ」

「ビカッ……(ふっ、信じられるか、旦那。俺、長距離移動できないんだぜ??)」

「……なんとなく分かった。出番が来るまで体力温存しといて」
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