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妖精の義兄妹のありきたりな日常
マグノリア探索
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我、星霊界との道を繋ぐ者。汝、その呼び掛けに答え門“ゲート”をくぐれ!!!」
ルーシィの周りから魔力が漂ってくる。魔力を集中させているようだ。
「開け!!!羅針盤座の扉!!!ピクシス!!!!」

ボゥン

「ピクーー!!!!」
「「……ん?」」
タクヤたちは目を疑った。目の前に現れたのは頭の上にコンパスを乗せていたフクロウのような鳥だった。
「どう?すごいでしょ!!」
「えーと…ですねー…。」
「正直言って、何の役に立つ訳?」
シャルルがルーシィにズバリと言わんばかりの質問をした。
「この子はね、どんな所でも正確に方角を示してくれるのよ!!!」
「…それだけですか?」
エマはルーシィに言った。
「それだけよ。」


サァァァァ

タクヤたちの間を冷たい風が通りすぎた。
「帰るか…。」
「そうだね…。」
タクヤたちが帰ろうとするのをルーシィは止めた。
「ちょ、ちょっと!!失礼ね!!!どんなに磁場が強くても正確に方角を示すんだから!!!ね、ピクシス!!!」
「ピクーー!!!!」
「使い道がなさすぎるだろ。」

ガーン

ピクシスはタクヤの一言に深く傷ついた。そのまま足を抱え座り込んでしまった。
「しかも、メンタルちょー弱いし。」
「と、とにかく!!ピクシス、契約の方に移るわよ。」
「ピクー…。」
少し、いや、大分テンションが低いが、どうやら契約には応じるようだ。













「よし!これで終わりよ。よろしくね、ピクシス!!!」
「ピクー…。」

ボゥン

ピクシスはテンションが低いまま星霊界へと帰っていった。
「どう?これが契約の流れよ。」
「どうってアンタが何曜日に来れるか聞いてただけじゃない!!!」
シャルルは半ばキレながらルーシィに言った。
そうなのだ。先程、契約に移ると言っていたので何か特別な事でもやるのだろうと思いながら眺めていたが、
ルーシィがピクシスに何曜日に来れるか聞いていただけで、
ピクシスがやるのは首を横に振るか、縦に振るぐらいだった。
「これが契約内容なの!」
「ルーシィさん、わざわざありがとうございました!」
「いいのよ。じゃ、あたしは行くから。ごゆっくりデートを続けてねー。」
ルーシィはニタニタ笑いながらタクヤたちと別れた。その時のウェンディの顔は言うまでもなかった。
「あーあ、あたしも彼氏ほしいなー。」
「おーい、ルーシィー!!」
ルーシィを呼んでいるのはナツだった。
「ナツじゃなーい。どーしたのー?」
ナツは走ってルーシィの所まで来て息を切らしながら言った。
「今から二人で羽魚取りに行くぞ!!!」
「二人で?ハッピーは?」
「ハッピーは朝から熱で寝てんだよ。そしたら、羽魚が熱に
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