暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の義兄妹のありきたりな日常
マグノリア探索
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「良いもの?」
ジュビアは買った紅茶の袋から一つの茶葉を見せた。
「これアールグレイって言うんですよ。」
「うまいのか?」
「さぁ?」
「じゃあ、何で買ったのよ!」
シャルルは半ばキレながらジュビアに言った。
「だってこれ、名前の中に“グレイ”が入ってるんですものー!美味しくない訳ないじゃないですかー!!」
「あ、そ、そうですか…。」
「ダメだな、こりゃ。」
そう言ってタクヤたちは歓喜に包まれたジュビアと別れ、次の店へと歩いた。
















次にタクヤたちが向かったのはレストラン街にあるケーキ屋だった。
ここは雑誌等でも取り上げられ、毎日大勢の女性客が訪れる人気のケーキ屋なのだ。
ここをチェックしたのはウェンディで、一度ここへ行きたいと日頃から言っていた。
「みんな何にする?」
ウェンディがタクヤたちに注文を聞いた。
「じゃあ、ショコラケーキとカプチーノにします。」
「私は、モンブランとダージリンティー。」
「お兄ちゃんは?」
「えーと、チーズケーキとアイスコーヒー。」
「私はイチゴのショートケーキとカフェオレにしよ。すいませーん。」
ウェンディがみんなの注文をウェイトレスに伝えた。








しばらくしてタクヤたちの前には色とりどりのケーキがズラリと並べられた。
「うまそーだな。」
「悪くないわね。」
「じゃ、食べよっか。」
「「いただきまーす。」」
タクヤたちはいただきますを済ませ、自分のケーキを食べ始めた。
「おっ!うめー!!」
「この程よい苦味が病みつきになりますー。」
「なかなかじゃない。」
「ん〜おいし〜。」
こうして、タクヤたちは午後のティータイムを優雅に過ごしたのだった。


















「楽しかったですねー!」
「アンタは浮かれすぎなのよ。」
「そんな事ないですもーん。」
タクヤたちはショッピングセンターから家へ帰るため外を歩いていた。
空は夕焼けに染まり、鮮やかな緋色に輝いていた。
「楽しかったか?お前ら。」
「えぇ!!また来たいです!!」
「どうしてもって言うなら来ないこともないけど?」
シャルルは口ではああ言っているが、本心ではまた行きたいと思っている。
タクヤもウェンディも付き合いが長いのでそれくらいの事は分かってしまう。
「じゃあ、また今度な。」
「そういえば、お兄ちゃんはどこにも寄らなくてよかったの?」
「別に見たい所なんてなかったし、お前らが良ければいいんだよ。オレは。」
タクヤはそう言いながら空を見上げた。
(「オレはいつまでもみんなと一緒にいたいだけだから。」)
「…そっか。なら、私がお兄ちゃん
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