第五十七話 Laser Lab
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てくれと頼んだが拒否された。
それに関してはホタルニクスも分かっている。
もし万が一、外部に漏れたりしたら悪用される危険性がある。
ホタルニクスも自身の研究の悪用を恐れているために彼女の気持ちは理解出来た。
とにかく何とか音声を出そうとウィルスに蝕まれた身体を叱咤し、機器の操作を再開した。
しばらく走ると、機械の駆動音が聞こえた。
ルナ「じいさんか?」
ホタルニクスがいるのかと思い、壁を蹴りながら上に移動すると見慣れないカプセルがあった。
ルナ「何だこりゃあ?じいさんの新開発か?」
首を傾げながら、カプセルに近づくとカプセルが起動し、ライト博士のホログラムが現れた。
ルナ「あ、あんた…まさかトーマス・ライト博士?」
科学史を僅かでも齧った事のある者ならばその名を知らぬ者はまずいない。
世界に名を馳せたロボット工学の父にして伝説の英雄ロックマンの製作者。
ライト博士は穏やかな笑みを浮かべながら口を開いた。
ライト『君がルナ君かね?噂は聞いているよ。優秀な技術者だそうだね』
ルナ「ロボット工学の父とさえ言われたあんたにそう言われるとは光栄だな。それで、どうしてあんたがじいさんの研究所に?」
ライト『至極尤もな質問じゃな。1つ聞きたいのだが、君は簡易転送装置は持っているかね?』
ルナ「?ああ、一応な」
ライト『ならば、安心して渡すことが出来る。』
ルナにこのカプセルのパーツファイルに記録されたデータプログラムへの説明を始める。
ライト『このパーツファイルに記録されておるのはエックスの強化アーマーであるファルコンアーマーのアームパーツじゃ』
ルナ「エックスの強化アーマー?ああ、あのいつもエックスが纏うアーマーのことか?」
最初の大戦のファーストアーマー。
カウンターハンター事件のセカンドアーマー。
ドップラーの反乱のサードアーマー。
そして今回の大戦でも使っているレプリフォース大戦で得たフォースアーマー。
ルナ「エックスのアームパーツ…つまりエックスのバスターをパワーアップさせる代物だな。こいつにはあのレプリカフォースアーマーのプラズマチャージショットを上回る出力を誇るってのか?」
ライト『いや…そうではない』
ルナの問い掛けにライト博士は頭を振る。
ルナ「へ?」
ライト『実の所、エックスに与えたアーマーの中でも安定した力をバランス良く引き出し、発揮すると言う点では、フォースアーマーは1つの到達点に至っておる。』
ルナ「じゃあそいつは?」
ライト『ファルコ
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