第五十七話 Laser Lab
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プリロイドの未来のために、あの組織は存在してはならないのだ。
ふと、モニターに目を遣ると、1人のレプリロイドがセキュリティシステムを無力化しながら突き進んでいた。
最初はイレギュラーハンターかと思っていたが、次の瞬間目を見開いた。
ホタルニクス「馬鹿な…あれは…」
本来ならここにいるはずのない。
いや、来る理由もない彼女がこの研究所にいる。
ホタルニクス「何故あの娘が…」
あの娘の扱う高性能のメカニロイドから得るジャンクパーツを求めて、客として訪れることが多々あり、今では自分の数少ない自分の苦悩を理解してくれる友人。
ホタルニクスはウィルスに蝕まれた身体を必死に動かし、何とか音声を彼女に伝えようとするが、ウィルスの影響で全く作動しない。
今のモニターもウィルスの影響で誤作動しているに過ぎないのだ。
ホタルニクス「くっ…こうなったらわしが向かうしか…」
ウィルスに蝕まれ、満足に動けない身体でルナの元まで迎える可能性はゼロに等しい。
下手をしたらイレギュラー化してしまうかもしれない。
だが…。
ホタルニクス「数少ない友人を…若者を死なせるわけにはいかん……」
モニターを見遣るとルナがいる場所はシグマウィルスが大量に繁殖している場所だ。
そこに彼女は戸惑うことなく入っていく。
ホタルニクス「なっ!!?」
自殺行為だとホタルニクスが驚愕するが、シグマウィルスを浴びても全く彼女に変化はない。
寧ろ、驚愕しているのは実体化したシグマウィルスの方だ。
「馬鹿な…?我がウィルスを受けて…」
ルナ「残念でした…くたばれ屑野郎」
実体化したウィルスにレーザーを当てるとウィルスは霧散し、消滅した。
「き、貴様…何者だ!!?」
自身のウィルスが全く効かないレプリロイドにさしものシグマ(厳密にはシグマの人格を持ったウィルス)も驚愕するしかない。
ルナ「俺かい?俺はただの通りすがりのジャンク屋さ。」
凄みのある笑みを浮かべながら高く跳躍すると二丁のバレットを回転させる。
ルナ「ギガクラッシュ!!」
全方位に向けて凄まじい勢いで乱射されるレーザー弾。
繁殖していたシグマウィルスは尽く消滅した。
モニターで見ていたホタルニクスは安堵の溜め息を吐いた。
思い返してみれば、彼女はとある能力のおかげでウィルスが効かない身体なのだ。
ウィルスの効かない身体に興味を覚えたホタルニクスも彼女に調べさせ
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