マクロスF
0707話
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たカイトスを大きく外れ、俺達にとっては幸運な事に、バジュラ側にとっては不幸な事に、カイトスへと向かっていたバジュラ諸共に飲み込む。
……幸い、機体のマーカーに関しては減っていないので、S.M.Sで撃墜した機体はいないのを考えるとある意味では出来過ぎの幸運と言えたかもしれない。
「オズマ! カイトスを早く安全圏に!」
『お、おう! とにかくお前はそこから一旦退け! カイトス、聞こえているか! こちらフロンティア船団の先遣隊S.M.S所属のスカル小隊、オズマ・リー少佐だ! 今のうちに早く退避を! 後方でフロンティア船団が待機している!』
オズマがカイトスへと連絡を入れているのを聞きながら、最後の仕上げとばかりにビーム砲を連射しつつファイターへと変形。すぐさまその場を後にする。
くそっ、VFでも反応弾辺りを装備していればバジュラ艦を撃破出来たんだろうが、反応弾は地球にいる新統合軍のお偉方の許可が無いと使えないんだよな。
舌打ちをしながらスラスターを全開にしてバジュラ艦と距離を取ろうとして……その存在に気が付く。
緑の機体、イージスパック改を装備したRVF-25。ルカの機体だ。
その機体は、あろう事か俺と擦れ違うようにしてバジュラ艦の方へと向かって行く。
「ルカ! 何を考えている! 一旦退け!」
先程のオズマの言葉を繰り返すかのような言葉を反射的に口にする。
『でもアクセル君、今は少しでもバジュラのデータを取らない……うわぁああぁぁぁっ!』
俺に通信を返しつつ上がる悲鳴。舌打ちをしてそちらへと視線を向けると、バジュラ艦から出撃してきた赤いバジュラがルカの機体を掴みつつ、俺のビーム攻撃で煙を噴いているバジュラ艦の先端部分から中へと入っていき……次の瞬間、その展開してる場所はあっさりと閉じられる。
『ルカが……食われた!?』
俺の援護をするべく、すぐ近くまで来ていたアルトの唖然とした声のみがコックピットの内側に響き渡っていた。
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