暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0707話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
トを別々にしてこの戦況に対処させるのは難しいか。アルト、行け! アクセルの後を追え!』
『りょ、了解!』

 オズマとアルトのそんな通信が聞こえて来るが、その時には既に俺の姿はカイトスのすぐ近くまで来ていた。そして……
 ゾクリ。
 再びの冷たい感覚。
 同時に、カイトスが通り過ぎた空間が歪み……デフォールド!? 馬鹿な、この辺はフォールド断層で覆われていた筈だ。だからこそ、カイトスも退避するのに時間が掛かってたっていうのに……
 だが、そんな俺の思い込みを嘲笑うかのようにデフォールド反応が起き、その空間からは……

「バジュラの母艦、か?」

 本来ならフォールドでは突破出来ない場所、それがフォールド断層の筈だった。
 だが今俺の目の前では、そんな俺達の常識は関係無いとばかりに巨大な艦らしき存在が姿を現したのだった。
 そして姿を現したのと同時に、まるで口を開くかのように先端部分を大きく展開し、その中には高エネルギー反応が……

「ちぃっ、させるかよっ!」

 突然姿を現したバジュラ艦。これが生体兵器としてのバジュラを運用する為の母艦なのか、あるいはバジュラ同様にこの艦そのものが生体兵器なのか。考えるべき事は色々とあるが、今はまず何よりもこのバジュラ艦がやろうとしている事を阻止しなければならない。
 そう、バジュラ艦の先端が開いた部分の先にいる、カイトスの撃沈という最悪の事態を避けるのだ。

「シェリルに……約束したんだからなぁっ! 愛、直撃!」

 精神コマンドの愛と直撃を使用し、愛の効果の1つでもある加速を使ってファイター状態で真っ直ぐにバジュラ艦との距離を詰める。同時に、パックリと開かれているそのすぐ真横で強引に停止。ICSが派手に稼働して、貯め込んでおける残りGの量が少ない事をアラームで慣らしている。だが、そんなのは関係無いとばかりにバジュラ艦の真横でバトロイドへと変形、展開されている部分の中央にあるビーム発射口へと向けて一瞬で狙いを絞る。

「撃墜出来ないまでも、射線を逸らす程度はやってみせる!」
『馬鹿、アクセル! 危険だ、一旦退け!』

 オズマの声が通信で聞こえて来るが、それを無視してビーム砲、残っていたミサイルを全弾、ガンポッドの弾丸を発射する。
 VF-25Sから放たれた全ての攻撃は一切のずれもなく、全てが数cmの誤差も無いままにバジュラ艦のビーム発射口へと向かって突き刺さった。
 目に痛い程の光が周囲を満たし……それでもさすがにVFと艦では大きさが違い過ぎ、砲身を詰めて爆発といったような真似は出来ずに、バジュラ艦からの極太のビームが放たれる。
 ……それでも俺の放った攻撃は全てが無駄と言う訳では無かった。ビーム発射口に命中した攻撃によりバジュラ艦から放たれたビームは標的であっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ