マクロスF
0707話
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のエンジンをフルに活用してバジュラ達から距離を取る。
アルトの機体も俺の後を追って来てはいるが、それでもやはり機体の差が若干距離が開いてはいる。ゴーストに関しては俺に連絡を入れる前にもう退避させていたのだろう。既にこの戦場でその姿は見えない。
『死にたくない者は私の視界から去れ! ……くたばれ、化け物共!』
普段の寡黙な様子とは裏腹に、雄叫びと言えるような叫びと共にギャラクシーから逃げてきた戦艦の甲板上でケーニッヒモンスターの大火力が火を噴く。
両腕の位置についている3連装対地対艦重ミサイルランチャー、そして上部から伸びている320mmレールガン4連装。その全てが火を噴いて宇宙空間を爆発光で満たし、ギャラクシーから逃げてきた艦を追撃してきたバジュラを纏めて殲滅する。
『凄え……』
「そうだな、あの火力はさすがVBといったところか」
運動性や機動性に関しては遠くVFに及ばないが、瞬間的な火力という意味では逆にケーニッヒモンスターの圧勝と言ってもいいだろう。
『ほら、お前達ぼさっとするな! まずは損害の大きいカイトスを逃がすぞ!』
一瞬唖然とケーニッヒモンスターの火力に見惚れていた俺とアルトへと、オズマからの通信が入ってくる。
そして、俺達に遅れるなとばかりにピクシー小隊を含めた他のS.M.S隊員達が戦っている戦場へと突っ込んでいく。
「アルト、準備はいいな?」
『ああ、勿論』
『すいません、アクセル君、アルト先輩。僕はフロンティア船団とのフォールドリンクの方に集中しないといけないので、お手伝い出来るのはここまでです』
「しょうがない、フロンティア船団とのリンクは最重要だしな。手が空いたらまた頼む」
ルカへとそう告げ、戦場から離脱してフォールドが可能な位置へと向かっているカイトスとかいう戦艦と、そのカイトスを狙っているバジュラを……
そう思った時だった。ゾクリとした何かが俺の背筋へと冷たい感触をもたらす。俺の命の危機……いや、違う。だが、何かが起きる。その場所は……カイトス!?
念動力により感じ取った何か。それが何かは分からないが、俺が自らの内に眠る念動力により助けられてきた事は数知れず。それを疑うような真似をする筈も無かった。
「アルト、カイトスがやばい! 行くぞ!?」
『え? おい、アクセル。いきなり何を言ってるんだよ』
「いいから来い!」
突然の俺の言葉に混乱しているアルトをそのまま、トルネードパックを装備したVF-25Sの出力を全開にしてカイトスの方へと向かっていく。
『おい、アクセル! どうした!? アルト、奴はいったいどうしたんだ!?』
『知らねえよ! ただ、いきなりカイトスが危険だとか言って……』
『……ちっ、しょうがない。アクセルとアル
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