第十一章
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上からチョコレートをかけている。喫茶店にあるクレープとしてはよくある種類のクレープであった。二人の共通の好物でもある。
「そうだけど」
「だったら早く食べないと」
奈緒はまた美香に言う。
「さもないとアイスクリームが溶けるわよ」
「あっ、そうね」
「そうよ。ほら、もう」
「確かに。それじゃあ」
「食べてからは映画館行くんでしょ」
「ええ」
この言葉にも答える美香だった。今日は二人で映画館に行く予定なのだ。このことを奈緒の言葉で思い出すのであった。
「それじゃあ余計に早く食べないと」
「そうよね。御免なさい」
「だから。謝る必要はないのよ」
苦笑いになる美香だった。
「それじゃあね。行くわよ」
「ええ」
こうしてクレープに専念するようになった美香だった。クレープを食べ終えてから二人で映画館に行く。その映画は恋愛もので今の美香には考えさせられるものだった。その映画を観てからまた暫く経って。美香はまた奈緒と二人で話をしていた。今度は奈緒の家でであった。
「それで決めたのね」
「うん」
今度は二人でDVDを観ている。おばさんに勧められた韓流ドラマのAAだ。そのAAを同じソファーに並んで座りジーンズのラフな服を着てお菓子とコーラを口に入れつつそのドラマを観ている。その中で二人で話をしているのだ。お菓子はポテトチップスやカラメルコーンといったスナックばかりだ。やはりかなりリラックスしたものである。
「決めたわ、本当にね」
「それでどうするの?」
「怒るかしら」
ふと奈緒に言うのだった。お菓子を食べながら。今食べているお菓子はキットカットだ。
「それ言ったら」
「怒らないわ」
奈緒はサイダーを飲みつつ美香に答える。
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