第7章:過去から未来への歴史
第14話:楽しい宴
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
は王家への反逆であると心得よ!』って……忘れちゃった? この国の王様が高らかと宣言した事なのに、もう忘れちゃったのかなぁ? この国の王様って存在感薄いなぁ……」
誰もが沈黙し俯いている。聞こえるのは腕を切断された男の呻き声だけ……
だが苛ついたリュカさんが、側らに落ちてた彼の腕を拾い上げベホマで接着する。
だがよく見ると、切断された腕を表裏逆に接着した。腕は確かに戻ったが、あれでは二度と使用できないだろう……
「リュカよ……確認するが、私はこの者達を不敬罪で処断せねばならないのだな?」
「まぁそういう事になるね……そう自分で言ったんだし。そうしないとサントハイムの権威が揺らぐ。家臣一同から影が薄いと思われてる国王……唯一の王位継承者なのに、御転婆で頭の緩い王女……その王女が見初めた、平民でヘタレな神官。これじゃぁ孫に王位は回ってこないだろうな。サントハイムを終わらせるのなら、それでも構わないだろうけどね」
酷い話だとは思うが、リュカさんの言ってる事は正しい。
1日どころか1晩も経過してないのに、クリフトさんの事を侮辱し王家にケチを付ける家臣……それを見ても笑ってる側近。
リュカさんが吹っ飛ばさなきゃ、どんだけ言いたい放題になってただろうか?
正座されられてる男達(まだ無事な連中)が王様に向き直り「我らに反意の意思は在りません!」等と言い訳をするが、リュカさんが彼等の頭を掴み勢いよく床に叩き付け「黙れ逆賊」とドスの効いた声で黙らせる。
顔の骨が砕ける勢いで叩き付けてる為、引き上げた顔は別人の様に真っ平らだ……血が殆ど出てないと言う事は、叩き付けた瞬間にベホマを唱えたのだろう。
リーダー格のストリックラーは壁に叩き付けられ意識朦朧……
腕を切られた男は、そのショックで放心状態……
その他の男は説教中に騒ぎ、顔真っ平らの刑になったため喋る事が出来ない。(顔の骨が歪んだまま接着した為)
誰も何も言えないまま彼等の処刑が決定された。
連行される彼等を見送るリュカさんが「あ、そうだ。ある種の大逆罪だし、一族全て極刑じゃね?」と極悪な提案をしたが、流石にアリーナ姫が大反対。
彼等だけで罪は……今回の件に関しての罪は終息した。
どんだけサディストなんだ……と、リュカさんの事を心の中で憤慨してたのだが、ウルフさんがコッソリ教えてくれた。
「今後、同じ様な事をする馬鹿者が現れない様に、家臣や側近等が見てるこの場で知らしめたんだ。次からは一族全て処刑するぞってね」
なるほど……とは思うけど、俺の趣味じゃない。
リュカさんも流石は王様って事だろうか?
元の時代に戻れば、常日頃からこんな遣り取りをしてるのだろうか?
嫌な世界だ……
シンSIDE END
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ