第7章:過去から未来への歴史
第14話:楽しい宴
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嘘吐いてんじゃねー! 俺やホイミンさん……更にはウルフさんには聞こえてたんだよ。
「おい三下共。その人の耳は所謂地獄耳ってヤツだ。100%先程の発言は聞かれてたから、嘘を吐くな。嘘吐いてっと殺してもらえないぞ(笑)」
みんな目が点だ……殺されないのなら嘘付いた方が良いのではないのだろうか?
「あぁすまん。リュカさんシロウトには理解できなかったね……つまり、嘘吐いてると怒ったリュカさんが拷問するんだ。それは想像を絶する拷問をね。でもリュカさんはベホマの使い手だから、苦痛だけ味合わせて死にそうになると治療する! たとえ腕を切り落とされても、ベホマでくっつけてから再度切り落とすんだ。何度でも切れるぞ〜……何度でも切られる痛みを味わうぞ〜」
「ウルピーそれ採用! お前天才じゃん?」
ウルフさんの説明が終わると心底楽しそうなリュカさんが彼(ウルフさん)を褒め、近くに居たライアンさんの腰から剣を抜き放ち、正座させられてる男の腕を掴む。
腕を掴まれた男は「ごめんなさい、ごめんなさい!」と泣き喚き、身を縮めて防御する。
「おいウルフ、コイツの腕持って引っ張れ。ライアンは身体の方を持って、切りやすい体勢に固定しろ!」
リュカさんはまだ彼等を苛めるらしく、ライアンさんとウルフさんを使い腕切断ドッキリを続けてる。
「はいはい……こうで良いですか?」
ハッタリだと解ってるウルフさんは溜息交じりで腕を引っ張り、対面するライアンさんに肩を竦めて合図する。すると……
(ザシュ!)
鈍い音と共に辺り一帯に真っ赤な血飛沫が舞った!
「……え、うそ!?」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
「ほ、ほ、本当に切る奴があるかー!!」
腕を切断された男の悲鳴と共に、大量の血を浴びたウルフさんが激怒する。
「え……だって不敬罪でしょ? どうせ死刑でしょ? 腕の1本くらい問題なくねぇ?」
「死刑じゃねーよ! ちょっと嫉妬しちゃって嫌味を言っただけだろが! ケツの穴の小さい野郎の嫌味くらい、大目に見てやれよ馬鹿!」
「馬鹿はお前だウルフ。そのケツの穴の小さい野郎の嫌味だって、纏まれば大きな反意に変化する……アリーナの心を射止めるのは、危険を顧みず共に世界を救う旅に出て、献身的に尽くす事の出来る真心を持った者にしか出来ない。そんな事の出来ない小心者は、平和になった後で姑息な苛めを行うしか出来ない。世界には不必要な存在だ……うん。死刑にするのが一番妥当だよね」
「だ、だからって……それを決めるのはこの国の王様だろ! リュカさんが勝手に判断しちゃ拙いんじゃないのか?」
「僕は王様の判断に従った」
「何処がだよ!?」
「さっき言ってたじゃん。『クリフトは今より私の義息である! その事に異を唱える者、または心身共に妨害する者、これ
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