第7章:過去から未来への歴史
第14話:楽しい宴
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姫様がこの者共に汚されなかったというのに、キサマの様なカスが手を出すとは……不忠義者めが、分を弁えよ! 王家を汚しおって……」
クリフトさんに“ストリックラー”と呼ばれてた人が、何だか腹立つ事を言ってきた。
思わず叩いてやろうとしたんですが、急に視界から彼の姿が消えました。
そして静まりかえる場内……何が一体?
「コラ、カス、ボケェ! お前等さっきの王様の言葉を聞いてなかったのか?」
声のする方に視線を向けると、そこにはリュカさんの姿が……
さっきまで舞台で歌ってたリュカさんが、今は目の前に居てストリックラーって人を吹き飛ばしてしまいました。
「リュ、リュカさん……やり過ぎだよぉ……」
5メートルほど離れた壁には、先程までストリックラーと呼ばれてた人が血のスタンプを残して倒れてます。ウルフさんの言う通り確かにやり過ぎなのでしょうけど、何だかスッとしたのも事実ですよね。
近くのテーブルに置いてあったフルーツポンチを入れた大きな器を軽々持ち上げると、リュカさんは冷たい目のまま倒れるストリックラーに近付いていきます。
あの人、死んでそうなんですけど……何するんですか?
「おい、起きろボケ」
そう言うとリュカさんは、持ってたフルーツポンチを倒れるストリックラーにぶっかけ話しかける。生きてるんですか、それ?
「ぐふっ……ゲホッ、ゲホッ……」
あ、生きてた。
「起きろボケ……起きてサッサとこっち来い!」
冷たい目のリュカさんは、自力で起きられない彼の髪の毛を掴み、引きずる様にボクに話しかけてきた男の人達の輪に連れ戻します。
「そこに座れ……今すぐそこに正座しろ!」
「わ、我々が何をしたと言うのだ!?」
怖い目で睨むリュカさんに命令され、泣きそうになりながら無関係を訴えるストリックラーのお友達。
「座れと言ったんだ! 座るのが嫌なら、空飛ぶか? あのシミの隣に、お前の血でもう一個シミを作るかコラ!?」
涙を流しながら慌てて座る男の人達。
「リュ、リュカ……どうしたの?」
アリーナさんが駆け付け不安そうに尋ねます。
怖いですよぉ……ボク、もうここから居なくなって良いですか?
ホイミンSIDE END
(サントハイム)
シンSIDE
なにも目出度い席で騒動を起こさなくても……
一部始終を見てた俺からしても、コイツ等(ストリックラーと仲間達)の言動は不愉快だったけど、死んだ方がマシ級の威力で壁に激突させ、更には正座で説教を受けるなんて可哀想すぎる。
「お前等解ってんのか? 王様がさっき言ったのは『クリフトも王族と同じ扱いをしろ、文句がある奴は不敬罪』って事なんだぞ!」
「わ、我々は何も無礼な事を言ってないですぅ」
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