暁 〜小説投稿サイト〜
真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
群雄割拠の章
第1話 「貴女はどなたです?」
[10/10]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
だが……これはどういうことか?」
「は? どうもなにも……伯珪様がお遣わしになったのでしょう?」
「は?」
「え?」

 ……会話が噛み合わない。
 どういうことなのだろうか?

「ご老体。私は昨日、平原にて黄巾の残党がこの周辺で暴れていると報を受けたのだ。すぐに出発したが、到着は今日になってしまった。そして到着したらこの有り様だ。どういうことなのか?」
「は? あ……で、では、あの『御遣い様』は、また客将になられたのではないので?」
「……なんだって?」

 御遣い……様だと?

「まさか……そんな……ど、どこにいる!」
「は? あ、はい……今は邑の集会場所でお食事をされておりますが……」
「案内してくれ!」

 まさか……まさか!
 盾二なのか!?

 老人を急かしつつ、邑の集会場所に向かう。
 そこには――

「あ……じゅ、盾二!」
「?」

 口いっぱいに飯を頬張る、黒衣の天の御遣い…………北郷盾二が、そこにいた。

「じゅ、じゅんじぃー! 久しぶりじゃないかぁ!」
「もぐもぐ……」
「ははは……なんだよなんだよ! 急にこんなところに来て……あ、もしかして私に会いにきてくれたのか? いやー……それならそうと、連絡くれたっていいだろうに」
「ぐびぐび……」
「あ、そうか……もしかして北平の方に送ったんだな? 最近は平原の復興でこっちに居ずっぱりなんだよ。いやー……そっかあ。いやいや助かったよ!」
「ぷはー……はい、ごっそさん。で、だ」
「うん?」

 盾二は朗らかに私に言った。

「貴女はどなたです?」
「……………………………………ゑ?」


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ