第五十六話 Power Plant
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の存在意義。
自分の存在そのものが崩れてしまうのではないかという不安が胸中を巣くう。
ゼロ「あなたに会った途端、聞かずにはいられなかった…。あなたは俺のことを知っているような気がして……」
ライト『すまない、何も役に立てなくて…』
ゼロ「いえ…望んでいないので気にしないで欲しい。パーツファイルをエイリアとアイリスに渡しておく。」
ゼロはパーツファイルを受け取ると、踵を返した。
ゼロの姿が見えなくなるとライト博士は重々しげに口を開いた。
ライト『…このままではエックスと彼の戦いが現実の物となるかもしれない……しかしわしではどうすることも出来ない…女神殿なら…どうにか出来るかもしれん』
悔しいが、ゼロの身体は自分にとってはブラックボックスの塊だ。
潜在能力を引き出すことは出来ても仕組みが分からない。
何とか息子と彼の戦いの運命を避けるためにライト博士のカプセルが消え、そしてライト博士の魂は女神の元へ。
取り残された研究員を救助しながら、ゼロはガードシステムをバスターショットで狙い撃つ。
ガードシステムと連動していた扉が開かれ、奥へと向かう。
アディオンで強行突入してから、このような地獄絵図が絶え間なく続いていた。
もはやガードシステムは侵入者から内部の者を守るシステムではなく、目に付いたまだ者を破壊するだけのシステムと化していた。
ゼロ「(何処にいるクラーケン。まさかイレギュラー化したんじゃないだろうな…)」
そうして中央制御室の前に辿り着いたゼロは扉をZセイバーで破壊しながら内部に突入した。
男はこちらが突入してきたことに驚きの様子を隠せないようだった。
「…何故あなたがここにいるのよ?」
女のような言葉遣いで話す男…ボルト・クラーケンは怪訝そうな顔をしてこちらに問い掛ける。
ゼロ「…どうやら、無事だったようだな……」
自分の心配は取り越し苦労だったと、ゼロは溜め息を吐いた。
そしてクラーケンにこのエネルギー研究所に来た経緯を説明する。
ゼロ「今、スペースコロニー・ユーラシアが地球に向かっている。このままでは地上に激突し、人間もレプリロイドも死滅する。それを阻止するために100年前に建造されたギガ粒子砲・エニグマを稼動させるためのパーツを集めている。その内の一つが、このエネルギー研究所が所有している大容量のエネルギーカートリッジだ」
クラーケン「成る程ね…エネルギーカートリッジを使って、エニグマの出力を上げる気なのね」
ゼロ「分かっているなら話は早い。今すぐエネルギーカートリッジを渡してくれ」
ク
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