ダイジェスト、だそうです
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くれと頼みこまれた。師匠してた。
天然夫人は、お茶したら仲良くなった。不可侵同盟(内容は恋姫†無双の三国同盟的なの)結んだ。
この頃からワタシの活動範囲が少し小さくなった。と言うか、同族が居なく、まつろわぬ神も随に出現しており、且つ前世の故郷である日本に腰を落ち着けた。まぁ割と頻繁に世界各地を飛び回ってたけども。
その後、同族が二百年くらいの間に三人程誕生した。十数世紀前も似たような感じだったな。アタリの世代か? 実力的にも。まあ、人格的権能的には微妙だな。人間視点では。アイツ等六人とも自由すぐる。
サルバドーレ・ドニが同族に生まれ変わって五年後位に八人目の同族が誕生した。日本人だった。由々しき事態だった。何故なら人の手に負えない問題児が増えたから。ウルスラグナを倒してカンピオーネに成ったらしい。得た権能は東方の軍神と聞く。戦闘狂や腕力至上主義者、夫人よりタチが悪いとも聞く。同族に成って一〜二ヶ月で各地の名所を四箇所位破壊したとか、女を数人侍らせてるとか。ウルディン再来かとも思ったが、アレは駄目だ。戦闘を嫌いながら、倒したまつろわぬ神を見逃すとは。アテナだったから良かったものの、他の神ならその後の被害が尋常じゃなくなるというのに。
色々とダイジェストして来たが、今現在ワタシは田舎の人里より離れた山奥に編んだ庵で床に伏している。何の事はない。寿命だ。
幾らカンピオーネが化物じみた権能と馬鹿げてる量の呪力、人間離れした回復力と生命力、人間と比べたら不老不死に等しい寿命を持っていようと、二十七万飛んで三百と二十八年生きれば天寿も来る。まあ、見てくれは呪力で弄れるので十代後半の容姿だが。
因みに、今迄のカンピオーネは皆まつろわぬ神との戦闘で相討ちに終わるか、討ち取られるか、稀有な事例だが人間に暗殺されるかの何れかであり、天寿を全うするカンピオーネはワタシが初めてらしい(ママ――パンドラ――談)
カンピオーネが死ぬと、その骸より権能、回復力、生命力、呪力、その全てが消失し、人の肉体と同じになるらしい。
そんな事を考えつつ、滅神魔法の黒炎を今いる庵に放ち、眠りの神であるヒュプノスの権能で深い深い眠りに堕ちる。これで魂や精神は兎も角、肉体は死ぬ。同族達には前日に夢の神オネイロスの権能を使って寿命が来たことは伝えた。もうカンピオーネ!の世界に思い残す事は何も無い
こうして振り返ってみると、遠大で壮大ながらも、呆気なく味気ない生だったな。
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