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駄目親父としっかり娘の珍道中
第4部
江戸日常編その2
第62話 テンションが上がるとその人の本性が見えたりする
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けてぇぇぇぇ! そうだ、クロノ! 助けてくれ、このままじゃ俺がお前のお袋さんを傷物にしちまう!」

 最後の手段として彼女の一人息子でもあるクロノに救いを求める銀時。しかし、当のクロノと言えば銀時とリンディの行いを遠目から見つめるだけであった。

「おい、何してんだよてめぇ! 早く助けろよ!」
「いや、母さんも銀さんなら問題ないて言ってましたし、僕としても銀さんが養父になってくれるんだったら良いかなぁって思ってましたし―――」
「何滅茶苦茶な事言って……はっ!」

 銀時はクロノのそばにあるグラスを見た。其処に注がれていたのは間違いなくお酒であった。恐らく此処のキャバ嬢が間違えて持ってきてしまったのだろう。そしてそれを本人が酒とは知らずに飲んでしまい酔っ払ってしまったようだ。見ればクロノの顔も何処となく赤くなっている。既に酔っ払ってしまっているようだ。周囲に目を回したが結果は散々な物となっていた。
 フェイトとはやては睨み合いを続けており、真選組では酔っ払い暴れまくってるシグナムを取り押さえようとして返り討ちに会っている始末。
 他の万事屋メンバーや騎士達も同じ有様であった。最早此処に銀時を救える救世主は何処にもいない。

「ね、銀さん……今夜は二人で、たのしみま・しょ」
「へ………ヘルス・ミィィィィィィ!」





 その後、銀時がどうなったかは読者方のご想像にお任せすると致しましょう。とにもかくにも、この宴のお陰で二つの世界との間で硬い絆が芽生えたのは明らかな事だったと言える。が、余りにも馬鹿騒ぎしてしまったが為に遂には支払が近藤の貯金だけでは賄えられず、結局真選組の資金を使う羽目となってしまい後で近藤がパン一で江戸市内を歩く姿が多数目撃された情報があったがそれが真実かどうかは……真相は定かではない。




     つづく
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