第4部
江戸日常編その2
第62話 テンションが上がるとその人の本性が見えたりする
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のはちゃんは私の親友やけど、今日から私もなのはちゃんを嫁に貰ったるわぁ!」
「おい、何下らない意地の張り合いしてんだよ。悪いけどお前ら何かになのはをやる気はサラサラn―――」
銀時の言葉が終わるよりも前にフェイトとはやてが二人揃ってその顔面に分厚い灰皿を叩きつける。そして、互いを強い目線で睨み合った。
「良い、今日から私と貴方はライバル同士、即ち敵同士よ!」
「上等や、絶対に負ける気なんてあらへんからなぁ!」
「こっちだって!」
何とも下らない意地の張り合いに発展してしまった。お互いに一人の人間を巡ってこれから血で血を洗う激しい戦いを行っていく事になるのであろう。まぁ、実際にそれをするかは知らないのだが。
「フェイト、いつの間にか友達が出来たみたいだなぁ」
「お前……その目は節穴か? 何処が仲良く見えるんだよ?」
どうやらクロノは何処となく空気を読まない一面があるようだ。この調子で世間で言うKY路線一直線になってしまうのだろうか?
「あ、主……一体どうしたんですか? 主の体から凄まじい闘気を感じるんですが?」
「喧しい、女同士の戦いや! 男は黙っとりぃ!」
「そうよ、女同士の戦いに男は邪魔なのよ!」
「あ、はい……しぃませんでした」
はやてとフェイトの凄まじい気迫に押されたのか、盾の守護獣であるザフィーラはすごすごと元居た席へと引き下がっていった。其処には他の守護騎士メンバーに加えて何故かフェイトの使い魔でもあるアルフの姿があった。
「やっほぉ、席座ってるよぉ」
「お前……お前も俺と同じ守護獣なのか?」
「うんにゃ、私はあそこであんたのご主人様と睨み合いをしているフェイトの使い魔さ」
「成程な、しかしその耳と尻尾……お前も狼か? それとも犬―――」
ザフィーラの言葉が終わるよりも前に彼の顔面に向かい大皿が投げつけられた。それを諸に食らい言葉が遮られる。その大皿を投げたのは正面に座っているアルフ本人であった。
「犬って言うな! 私は狼だ!」
「す、すまん……以降気を付ける」
鼻っ柱を抑えながら謝罪し、アルフとは真向いの席に座る。座っても尚も鼻から手が離れない所を見るとどうやら人に見せられない状態にあるのだろう。
「おいおい、ザフィーラ大丈夫かぁ? 幾ら美人なメス狼に会ったからってまさか盛っちまったかぁ?」
「冗談にしては笑えんぞヴィータ」
ヴィータの言った冗談がよほど気に入らなかったのか、ザフィーラの顔には不満の様子が見受けられた。考えてみればザフィーラもアルフも同じイヌ科であった。
「ザフィーラ。盛るのも良いけど後先は考えなさいね。後戻り出来ない状態になっても知らないからね」
「シャマル。だからそう言う冗談は止めてくれって言ってるだろう
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