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少年は魔人になるようです
第91話 少年たちの前に壁が現れるようです
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ぇ……。あぁ、皆には内緒にしないと……。」


あまりに久しぶりに会ったものだから、それだけで満足しちゃったよ・・・。

いや、愁磨さんなら察して助けてくれそうなものだけど・・・今言ったように楽しんでるんですか。

それならどうしようもないですね。


「行くぜぼーず。明日から終戦記念祭が始まる。最後の詰めと行こうぜ。」

「は、はい!よろしくお願いします!」


なら、僕は僕が出来る最大限の事をするだけだ。それに・・・のどかさんは僕が助けるんだ!

Side out


Side ―――

ワ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ―――

「アリアドネ―戦乙女騎士団!捧げ(プラエセンターテ)―――(アルマ)!」
ザシャンッ!

「(ねぇねぇユエ、なんで何で私達が世界平和のお祭りの警護やるのかな?)」

「(……我々アリアドネ―は強力な武装中立国ですからね。)」


終戦二十年記念"オスティア終戦記念祭"開催当日。夕映の所属するアリアドネ―騎士団は友好のの為に

メガロ・ヘラス両国の外交特使が集まる場所を警護していた。

とは言っても新兵は後方に配置されている上、世界情勢に無頓着なコレットともなれば無駄話に花が咲く。


「(北の人間を主とした"メセンブリーナ連合"と南の亜人を主とした"ヘラス帝国"の間を取り持つ役目が

必要なのです。平和の祭典とは言いつつ、両者の仲は最悪です。それにこの役目を担うと言う事はつまり、

両者と比肩される力を持っている事になりますです。アリアドネ―の発言力を強める為にも……。)」

「(へー?)」

「(……まぁ、事情は分からなくても警備は出来るです。)」


夕映の丁寧な情勢の説明も、全く理解する気の無いコレットには馬の耳に念仏。

それを分かっているので、夕映もあえて追及をしない。


「わ!?ユエ見て見て!」

「な、なんですか?」


いきなり元気になったコレットに従い上を見ると、クジラの様なフォルムの凄まじく巨大な白亜の戦艦と、

それ程ではないがまた大きな戦艦が空を飛んでいた。メガロメセンブリア主力k


メガロメセンブリア主力艦隊旗艦"スヴァンフヴィート"!!先の大戦で活躍して今尚現役の最強戦艦ダヨ!

艦首神罰砲の威力は絶大でグレートブリッジ奪還作戦では一撃で七体の敵召喚獣を消滅させ、

更にはあの『皆殺しアーカード』の魔法を受けたとの噂も……!」

「……軍隊には詳しいのですね。」
ゴォン

・・・更に饒舌になったコレットに飽きれの一言で答える夕映。此方も、興味の無い事には無関心な様だ。

そして"スヴァンフヴィート"の下部、後
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