第91話 少年たちの前に壁が現れるようです
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ある。だから、俺は・・・。
「フ……いい女になるな、ありゃ。」
「ラカンさん、愁磨さん………。」
「ぼーずよ、お前とあの嬢ちゃんは、言ってみりゃあいつらの忘れ形見だ。
今度はお前が守ってやってくんねぇか。あの嬢ちゃんをよ。」
衝撃を受けたネギは目を見開き、静かに目を閉じて・・・そして、覚悟を決めた晴れやかな表情で―――
「……嫌です!」
・・・断った。いや、俺もラカンも予想外過ぎて口を開けてネギを見るしかない。
それを見たネギは何やら勝ち誇った顔をして、続ける。
「明日菜さんものどかさんも、千雨さんもハルナさんもまき絵さんも朝倉さんも古菲さんも楓さんも
アーニャも僕が守ります!そして夕映さんも見つけ出して見せます!」
その堂々たる宣言に更なるアホ面で答え、ラカンと顔を見合わせ、同時に・・・
「「ブッ!」」
吹き出した。
「ブァッハハハハハハハハハハハハハ!!ハッハハハァーハハハハ!クックックック、いやぁ参った!
こりゃ思ったよりでっかくなってやがったなぁ愁磨!!」
「アッハハハハハハハハハハハ!フ、フフフフハハハ!ヒャッヒャッヒャ!全くだ!
くくくく、全員俺の女宣言か!あぁ、こいつはナギより大物だなぁ!!」
「えっ、えっ!?僕何か変な事言いましたか!?って言うかそんな事僕言いました!?」
俺とラカンに少々強く背中を叩かれつつも、たたらを踏む事無く戸惑うネギ。
くくく、精神的にも思ったより成長してるみたいだ。あぁおかしい。
これならばナギよりも上にいけるかも知れんな・・・楽しみだ。後は頼んだぞ、ラカン。
「あぁ、任せときな。お前の敵足り得る奴にしてやるぜ。」
「く、く、は……!!お前の事だって待ってるんだぜ?……じゃあな。」
その決意に満ちたいやらしい笑みに望み通りの敵意を持って答える。
何が言いたかったのかと思えば・・・『俺達はお前の敵だ』と来たか。確かに聞いたぞ、友よ。
ならば・・・俺達は待っているぞ。あの場所で。
Side out
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「あぁ……待ってろよ。」
愁磨さんが転移した後、ラカンさんは真面目な顔でそんな事を言った。
よ、良く分からないんだけど・・・結局何だったんだろう? 旧友の挨拶って言う割には変って言うか
妙に殺伐としてたって言うか・・・・・あっ!!
「向うの世界に帰らせてって言うの忘れてたぁーーー!!ラカンさん、もう一回呼べませんか!?」
「あーん?無理無理。男の呼び出しにゃ一回しか答えねーよあいつは。」
「ですよね
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