暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第91話 少年たちの前に壁が現れるようです
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
・・・!

あぁ、もう諦めるしかないのか・・・。寧ろ不測の事態に備えて戦力を増強出来たと考えるんだ。


「さぁ、ここでこうしていても仕方ありません!早くのどかさんとハルナさんを助けて、帰るために!

行きましょう、オスティアへ!」

「……ネギ、あんたなんか顔が引き攣ってない?」

「いえ、気のせいですよ明日菜さん!あははははははははは!」


一瞬でも早く帰るんだ、あの日常に・・・!じゃないと僕の心が持たないよ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

subSide 千雨

グォン グォン グォン ―――
「あ、千雨ちゃんだ!おーい!ただいまー!」

「おー、おかえりー。佐々木も朝倉も無事みてーだな。……つーか見た顔と見ねぇ顔が増えてるんだが。」


外時間で約30分、先生達は向かった時の二倍の人数になって戻って来た。

桜咲はともかく、松永とか言う悪魔ともう一人、竜角の生えた悪魔の幼女まで・・・愁磨先生じゃあるまいし

守備範囲広すぎだろこいつも・・・。


「ち、違いますよ千雨さん!?この子は別に僕が連れて来た訳じゃないですよ!」

「人の表情を読むんじゃねぇよ、ヤなガキだな!」


逆に言えば、私の表情が読めるだけ一緒にいたって事か?ったく、勘弁してくれ。

覗き見(ピーピング)される趣味は無いんだぞ。と、何やら神楽坂が先生にスタスタ近づいていって――

スパァンッ!
「ちょっとネギ、何よさっきのは!?あの強そうな悪魔を……こう、ブシャーって!

手に変なグルグルが浮き出てたし、目とかすっごい吊り上がっちゃって、バチバチ光るし!

なんか変なクスリでもやってるんじゃないでしょーね!?」

「やってませんよ!」


神楽坂の詰問に私まで反応してしまう。・・・変なクスリか、言い得て妙だな。

問題は、使うのをやめても侵された心は治らないって事か。私は構わないんだが、先生はどうなんだろうな。

こいつは一番矢面に立ってっけど、それも帰る為だからな。


「や、『闇の魔法』ですってー!?何よその悪者が使いそうなのは!」

「おう、『闇の魔法(マギア・エレベア)』な。俺が教えた!」

「ってあぁーーっ!またアンタねヘンタイ!ネギに何教えてんのよ!ちょっと私が目を離すとすぐ

これなんだから!駄目よ!絶対ダメ、使用禁止!封印よ封印!」

「……すみません、明日菜さん。それは出来ないんです。」


種明かし?をした途端いつもの様にがなる神楽坂だけど、珍しく先生が一蹴した。


「明日菜さんは怒るだろうなー、とは思ったんです。それでも、皆さんを守る為に……僕が選んだんです。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ