第91話 少年たちの前に壁が現れるようです
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・・・!
あぁ、もう諦めるしかないのか・・・。寧ろ不測の事態に備えて戦力を増強出来たと考えるんだ。
「さぁ、ここでこうしていても仕方ありません!早くのどかさんとハルナさんを助けて、帰るために!
行きましょう、オスティアへ!」
「……ネギ、あんたなんか顔が引き攣ってない?」
「いえ、気のせいですよ明日菜さん!あははははははははは!」
一瞬でも早く帰るんだ、あの日常に・・・!じゃないと僕の心が持たないよ!
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subSide 千雨
グォン グォン グォン ―――
「あ、千雨ちゃんだ!おーい!ただいまー!」
「おー、おかえりー。佐々木も朝倉も無事みてーだな。……つーか見た顔と見ねぇ顔が増えてるんだが。」
外時間で約30分、先生達は向かった時の二倍の人数になって戻って来た。
桜咲はともかく、松永とか言う悪魔ともう一人、竜角の生えた悪魔の幼女まで・・・愁磨先生じゃあるまいし
守備範囲広すぎだろこいつも・・・。
「ち、違いますよ千雨さん!?この子は別に僕が連れて来た訳じゃないですよ!」
「人の表情を読むんじゃねぇよ、ヤなガキだな!」
逆に言えば、私の表情が読めるだけ一緒にいたって事か?ったく、勘弁してくれ。
覗き見される趣味は無いんだぞ。と、何やら神楽坂が先生にスタスタ近づいていって――
スパァンッ!
「ちょっとネギ、何よさっきのは!?あの強そうな悪魔を……こう、ブシャーって!
手に変なグルグルが浮き出てたし、目とかすっごい吊り上がっちゃって、バチバチ光るし!
なんか変なクスリでもやってるんじゃないでしょーね!?」
「やってませんよ!」
神楽坂の詰問に私まで反応してしまう。・・・変なクスリか、言い得て妙だな。
問題は、使うのをやめても侵された心は治らないって事か。私は構わないんだが、先生はどうなんだろうな。
こいつは一番矢面に立ってっけど、それも帰る為だからな。
「や、『闇の魔法』ですってー!?何よその悪者が使いそうなのは!」
「おう、『闇の魔法』な。俺が教えた!」
「ってあぁーーっ!またアンタねヘンタイ!ネギに何教えてんのよ!ちょっと私が目を離すとすぐ
これなんだから!駄目よ!絶対ダメ、使用禁止!封印よ封印!」
「……すみません、明日菜さん。それは出来ないんです。」
種明かし?をした途端いつもの様にがなる神楽坂だけど、珍しく先生が一蹴した。
「明日菜さんは怒るだろうなー、とは思ったんです。それでも、皆さんを守る為に……僕が選んだんです。
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