第五章
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感じたならば出す答えも同じであった。それこそが。
「例えこの国が二つになっても」
「私達は一緒に」
二人でそれぞれの手を取り合っての言葉だった。
「何時までもいようね」
「ええ。神の御前までずっと」
そうして最後は神にそれを誓うのだった。共産主義では否定されていた筈の神に対して。
二人は抱き合いこれからのことを誓い合った。抱き合うその姿だけを見ればそれは駅では普通に見られるものだった。しかしそこにある二人が出した答えはそうではなかった。二人にとっては永遠のものであったのである。
分裂 完
2009・5・14
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