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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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したよ……」

 その電話の内容を思い返しているのか、まくらがげんなりとしてみせた。

「……後悔? ……なんで?」

 昨夜の、自分と雪姫との会話。それに、他人をイヤな気分にさせる要素なんてない筈──

「めっちゃ、惚気られた」
「ぶっ!? のっ惚!?」

──だと思っていたのに、思ってもみない言葉がまくらから飛び出した。

──ええ!? きっ昨日の話だろ!? いっ一体、何を話したんですか先輩っ!!!

 昨日の自分がしたことなんて、怒らせて、必死に言い訳して、
叱られて、ちょっとだけ言い返して、……最後には蕩けてしまっただけ。
──それだけしか出来ていないと思い込んでいる天然たらしを、まくらがジトリと見下ろした。

「ていうかさ……計佑、あんた、要所だけはきっちりフォローしてんのね……
ヘタレ鈍感王のクセに、女のコを喜ばせるツボだけはきっちり突くとかさ……どんなちぐはぐさなのよ?」
「……は、はぁ……?」

 そう言われても、この天然少年には、何のことかわかる訳もなく。
ただ首をかしげてみせる計佑に、まくらが、どこか恐ろしいモノを見るような目つきになった。

「……本当に、何もわかってないのね……なんてヤツなの。あんた、実はとんでもないタラシだったのね……」
「なっ……!? ……っ!!」

 まくらまで言われてしまった、"女たらし"。
思わずどういう事なのか尋ねたくなったが、硝子のアドバイスを思い出して慌てて口を噤んだ。
そして、慌てて話題を変えようと試みる。

「いやっ、もうそんな事はいいよ!! それより、やるっていうんなら早いとこ本題の、昼間の続きを話そうぜ!!」

 昼間の続きも気が重いが、自分が『本物のたらし』になりかねない話題のほうがもっとまずい──そう考えて。
……硝子に騙されているなどとは微塵も思わない、素直な少年だった。

「うーん、でも……ぷっ!! そうそう、もう一個話しておきたい事あったんだった」

 途中で吹き出したまくらが、今度は軽く笑いながら言ってきて。

「計佑が昼間言ってた『別口』だけどさ……雪姫先輩、アリスちゃんのモノマネして見せたんだって?」

「えっ!? 先輩、そんな事まで話したのかっ?」

 一体どこまで話したのやら──驚く計佑を他所に、まくらが身体を折って、くっくっと笑う。

「ぷぷっ……一昨日の晩にも思ったんだけど。やっぱり先輩、カワイイとこあるよねぇ……
ヤキモチ妬いたからって、アリスちゃんのコスプレしてモノマネかぁ……あはははは!!  私も見てみたかったかも〜〜!!」

 まくらがついにベッドに倒れこんで、ゲラゲラと笑い出した。けれどそれに、計佑はムッとしてしまう。

「……おいまくら!! そんなに
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