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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-2 『まくらと計佑、雪姫とアリス。「笑い事じゃないよぉっ!?あの人の場合、本当に実現しそうな未来じゃないの……!」』
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るとさぁ……
そうやってイタズラでもして気を引きたいって気持ちも、わからなくもないって言うかだな……」

 まくらの剣幕に怯みながらも、どうにか言い訳を続ける。

「いやっ、オレも昨日は本当に怒ったんだぞ?
……でもホタルの気持ちを聞かされて、ホタルの寂しさを考えたら……やっぱり、もう許すしかなかったんだよ」

 ついこの間まで、まくらも陥っていた状況。
10日もなかったけれど、それでもまくらだって随分と参っていた。
そんな状況を何十年も、それも今は6才児が耐えていると思うと──怒り続けるなんて、出来る訳がない。

「……それは。それは私だって、気を引きたかっただけって言うなら、ここまで怒んないよ……でもさ……」

 困ったように言う計佑に、ようやくまくらがトーンダウンして。
やがて、ため息をつきながら怒らせていた肩をストンと落とした。

「……はぁ。もういいよ……でも、計佑。
あんたの、その誰にでも優しいとこは……必ずしも長所にはならないからね?
……それにいつか、計佑自身を苦しめることだってあると思う。ホント、ほどほどにしときなよね」

 そう言って、まくらがベッドにまた腰をおろして。
ようやく完全に落ち着いてくれたかと、少年がホッと安心したけれど──

「それじゃあ、改めて昼間の話の続き、いこっか」

──安心するのはまだ早かった。

「うええ!? やっやっぱりやるのか!? ホタルの話で終わりだったんじゃ……?」

 また恐怖裁判が始まるのかと、狼狽える計佑にまくらが苦笑した。

「そんなに警戒しなくても、もう昼間みたいには怒んないからさ。
……一応、先輩にも話聞いてみたけど、まあ思ってたよりはよっぽど上手くフォローしてたみたいだしね、計佑」

 そのまくらの言葉に、計佑の気が緩んだ。それで、部室で抱いていた不満をつい口にしてしまった。

「そっそうか!? そっか、なんだよ。やっぱオレ、そこまで悪くなかったんじゃ──」
『ピシャァアアン!!』──言い終わらない内に、強烈なビンタが飛んできた。

「調子にのんな。フォローは一応認めてやるけど、オマエが先輩を弄んだこと自体は許してないんだよ」

 またも般若に変化した幼なじみを、張り飛ばされた頬を押さえながら、

──や、やっぱり鉄拳裁判じゃないかよ……!!

 震えながら見上げてしまう、哀れな子羊少年だった。

─────────────────────────────────

 やがて、般若からいつもの顔に戻ったまくらだったが、途端、溜息をついた。

「……まあ、計佑を改めて責める前に、一応先輩にも話を聞いておかなきゃ、
と思ってさっきまで電話してたんだけど……正直、かなり後悔
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