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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-1 『硝子の入部、まくらからの追求「今のは世の中の女のコ全員からの一撃だ!オマエみたいな男は、ホントもう存在すんな!」』
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<22話-1>
雪姫のコスプレやら『キライメール』やらで、どたばたと忙しかった日から一夜明けて。
講習を終えて天文部の活動時間になった今、新入部員が計佑たちに挨拶をしていた。
「新入部員の須々野硝子です。みなさん、宜しくお願いします」
硝子がペコリと、天文部のメンバー5人に頭を下げた。
「天文部へようこそ、硝子ちゃん!!」
「……ありがとうございます、白井先輩。よろしくお願いします」
雪姫がニコニコと話しかけて、硝子がどこかぎこちなく礼を口にした。
「ていうか、ちょっと遅かったくらいだよね?
硝子ちゃんなら、すぐにでも入ってくれるんじゃないかと思ったんだけど……」
「いやー、最近硝子ちゃんとゆっくり話す機会がなくて。うっかり誘うの忘れちゃってたんですよねー」
雪姫の疑問に、まくらがテヘヘと笑ってみせた。
そんな女子3人の会話を他所に、茂武市が計佑に話しかける。
「おい計佑、アリスちゃん除いてもこれで五人じゃん。もう正式に部に昇格できるんじゃないか?」
「ああ、それなー。うんまあ、今日はそれについての会議みたいなもんだな」
今日の昼食は、久々にまくらや硝子との3人でとった。
その時に『天文部に白井先輩も入っている』という話が出ると、突然硝子も入部したいと言ってきて。
まくらが「情けない計佑に代わって、私が誘ったんだよー」と自慢げに話した瞬間、
硝子が何故か愕然とした顔つきになって。
次に一瞬、苦虫を噛み潰したような表情も見せたりしたのだけれど──
ともかく願ったりかなったりな訳で、勿論入部してもらう事になって、すぐに職員室に足を運んだ。
そこで正式な昇格についての条件を2つほど出されたので、今日はそれについて話し合うつもりだった。
「わ……ホントにカワイイね〜、アリスちゃんって」
「なっ、撫でてんじゃねーよー!! 初対面のくせにっ、なに馴れ馴れしくしてんだよっ」
「あはは、ホントに突っ張っててカワイイんだね〜?」
いつの間にやら、硝子が屈んでアリスの頭を撫で始めていた。
「あ〜須々野さん、一応わかってると思うけど、そいつ中二だからさ……あんまり子供扱いは」
アリスが内心ビクビクしているのを察した計佑が、助け舟を出した──自分の事は棚にあげて。
その計佑の言葉に、硝子が手を止める。
その隙に、アリスがささっと計佑の後ろに隠れた。
その様子をじっと眺めていた硝子だったが、スッと目を細めて。
「へ〜……そのコを子供扱いしていいのは自分だけってことなのかな、目覚くん?」
「なっなんの話だよっ?」
ギクリとした計佑が、
「まくらから、もう色々聞いてるんだけど?」
硝子の一言に顔をしかめた。
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