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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第22話-1 『硝子の入部、まくらからの追求「今のは世の中の女のコ全員からの一撃だ!オマエみたいな男は、ホントもう存在すんな!」』
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まくらを睨みつけるが、その相手はあらぬ方向を見て、吹けもしない口笛を試みていた。
「なんでも、抱っこしたり口説いたりと、随分仲がいいそうじゃない?
目覚くんがそっちの趣味だったなんて意外だったけど」
言いながら、ちらりと雪姫のほうを見る硝子。
──雪姫は珍しく茂武市と話していて、それには気づかなかったが。
「そっちの趣味ってなんだよ……須々野さんまでそういう目で見るの?」
昨日、雪姫にもキツく責められたのだ。流石にちょっとうんざりしてしまう。
「けっけーすけ……なんかコイツこわい……」
後ろからアリスが裾を引っ張ってきた。
「だいじょぶだいじょぶ、
……このおねーさんがコワくなるのは基本オレに対してだけだからさ。お前は大丈夫だよ」
途中からは硝子に聞こえないように耳打ちしながら、アリスの頭を撫でてやった。
──以前なら、『硝子は誰にでも優しい』と言い切れたが、
先日の旅行以来、計佑の硝子への印象は結構変わってしまっていた──
アリスは計佑の手にちょっとくすぐったそうにしたが、それでも何も言わず、ほんのりと頬を赤くする。
その様に、硝子が目を丸くして。また雪姫のほうを、今度は凝視した。
「……ん? どうかした硝子ちゃん?」
流石に今度は気づく雪姫。
「……あ、いえ。なんでもないです」
硝子が不審そうな顔つきをして、顔をこちらに戻してきた。
「……おかしい……先輩が、この様に余裕なんて持てるハズは……」
ブツブツと呟く硝子がいきなり、ハッとした顔になった。
そして目を吊り上げて、ギラン!! と計佑を睨んでくる。
「ひっ!? やっやっぱコイツ怖いよっ、けーすけ……!!」
「だっ大丈夫大丈夫っ、お前は大丈夫だからさ……!!」
計佑も、内心怯えが入っていたのだが、アリスの手前どうにか強がってみせた。
「昨夜のうちに、もう何かやらかしてみせたのね……!!
また新しいコをひっかけておきながら、何てそつの無さなのっ……!!
この、天才女ったらし……!!」
やっぱりボソボソと呟く硝子の剣呑な雰囲気に、もはや計佑は冷や汗を流す事しか出来なかった。
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「えー、須々野さんという新入部員を得て、この天文部はアリスを除いても五人を越えました。
それで正式に部に昇格出来ないかと思ったんですが、一応2つほど決めなければならないことがあります」
ひとしきりの雑談を終えて、計佑が今日の活動について切り出した。
「ふーん、どんなこと? めんどくさい手続きとかなんかいるの?」
「1つは部長を決めること。もう1つは具体的な活動内容に
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