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白井雪姫先輩の比重を増やしてみた、パジャマな彼女・パラレル
第21話 『あの時の公園で。「結局……計佑くんは、私のことキライなの……?」』
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「ん? どうしたのまくらちゃん? さあ、遅れた分急いで勉強始めようね」
「あっ、はっはい……!!」
雪姫のニッコリとした──しすぎている──笑顔に気圧されて、慌ててノートを覗きこむまくら。
やがて、ようやく氷が溶けた計佑が、おそるおそる雪姫に声をかける。
「あ、あの……先輩……」
「なにかな "目覚くん"? 勉強のジャマしないでね」
シャットアウトだった。
こんな状態の雪姫に食い下がるなど、彼女にはめっぽう弱い少年では出来る筈もなく。
──やべぇええええ!? 先輩めっちゃ怒ってる!! なっ、なんで!? あれ笑ったの、そんなにマズいことだったのか!?
雪姫をスネさせたり怒らせてしまった事は今までもあったが、今度のは全く規模が違う気がする。
ダラダラと脂汗を滴らせながら、救いを求めてまくらに目をやった。
するとまくらも、ちょうどこちらを見てきていて視線が合った。
"ちょっと!! いったい何やったのよ!?"
"わかんねーよ!! なんでここまで先輩怒ってるのかさっぱりなんだよ!!"
"絶対計佑が悪いに決まってる!! 責任とって早くなんとかしてよねっ!?"
"むっ無理!! オレには無理!! 頼むっなんとかしてくれまくらっ!!"
"いっいやよ!? いくらなんでも、地雷原に突っ込んでまで助けてあげる気はないからねっ!!"
"そんな事言わずになんとか!! もうヘタレでもなんでも認めるから、助けてくれよっ!!"
"なっなに開き直ってんの!? 諦めたらそこで試合終了だよ!?"
長年の絆で培われた驚異的な勘を駆使して、表情だけで激しく会話を繰り広げる二人。
そんな二人に仮面の笑顔を保てなくなって、
目を吊り上げていく少女がいたのだが、計佑たちはさっぱり気づかなかった。
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──なによなによなによ〜〜〜〜!? 何二人だけで語り合っちゃってるのよ〜〜〜っ!!!
仮面が保てなくなって、頬がひくつくのがわかった。
それでも、膨らんだ怒りのせいで仮面をかぶり直すのは不可能だった。
──わたし、すっごく怒ってるんだからねっ!!
今はまくらちゃんじゃなくて、私に気を回すべきところじゃないのっ!?
今、計佑は全力で自分に構うべきなのに。構ってくれなきゃいけないのに。
──計佑たちは雪姫が激怒していると考えていたが、結局の所すねているだけの話だった──
なのに、自分のことをほったらかして、
まくらと仲良さそうに(?)、言葉も使わずに分かり合っている姿に、ますますイライラが募った。
──〜〜〜っ!! もう我慢できないっ!!
"げしっ!"
イライラをぶつけたくて、計佑の気を引きたく
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